マーガレットホテル479 | camouflage

camouflage

いつもの通り

ヨンソクとコウォンは、江原道の麟蹄に新しくオープンした温泉にやってきた
ヨンソクはハンドルを握り

え?
コウォン、大風呂ダメなのか
じゃあ個室風呂だな
なら、良いだろ
確かあったように聞いたんだ

ヨンソクは高速から降りて、麟蹄に向かい出した

何か恥ずかしいの
温陽温泉もまだ行ったことないから

ああ、ネットで調べてみなよ
多分大丈夫だ
個室風呂あるはずだ
この辺、作者が良く通り思い出の風景になってんだ

やがて、麟蹄温泉に着き、ヨンソクは真新しい駐車場に車を置いた

個室風呂、あるって
変な事もしないでね…、ヨンソク

ああ、温泉に触れて、少しストレス抜こうぜ
普通に浸かろうよ

2人は受付で個室風呂に入りたい由を伝えたら、また空いてる個室風呂があるらしく、2人は場所を聞いた

韓国のサウナにある風呂なんて、大抵大風呂だからな

ヨンソクとコウォンは個室風呂に向かって歩き始めた




秀俊とチェファは三陟へ来ていた

なあ、チェファ、洞窟やレールバイクがあるらしいぜ
チェファは洞窟大丈夫か?

あんまり、好きじゃないな
怖いの

じゃあ、別の場所行くか?

うん、浜辺とかなら良いけどね

ソウルで買ったの着て、海水浴行こうか?

うん、そうしようか

秋吉台みたいな洞窟もダメなの?
あそこ入口が既にデカいけど

ちょっとダメかなあ
秋吉台でも

長崎の七ツ釜洞窟は論外か
じゃあ、さっさと南下するか

秀俊さあ、このまま釜山行くつもりなの?

もう、この辺に来たら、そうなるかなあ

じゃあ、そうしてよ
変な事、しないで、秀俊
そしたら、浜辺行くよ

あ、そうするよ
女の子の希望通りするのが青学男子だからな



また来てくれたのか、お二人は
またしばらく休みなさい

サンシャインペンションのオーナーは、微笑みながら、言った

今日は奮発してあげるからな
さあ、部屋はこっちだ

オーナーが母屋に戻ったあと、聡はベッドに横になった

今回の旅行もここまでだ
ベルリンマラソンの為に、ドイツへ移動するよ
しかし、この辺も良いよなあ
何回来ても楽しいよ

本当だね
ここも年に何回か来てるから、別荘みたい

もう浜辺じゃしないから、約束通りにね
泳ごうよ、普通に

やっと分かってくれたのね
ありがとう、聡

誰がさっき言ったが、女子に合わせるのが、青学男子だ
今まで済まなかった

ありがとう、聡
正直恥ずかしかったから

ああ、彩菜に配慮がなかったな



ヨンソクとコウォンは個室風呂から出た

良い風呂だったな
見つけてくれてありがたい温泉だ
今夜はここに泊まるか
ホテル空いてるかな

待って、私が調べるよ

コウォンはスマホと睨めっこをし始めた

あ!一件ヒットしたよ
そこにしようか?

ああ、のんびりしようか
そこにしよう
どんなホテル?

5つ星だよ



へえー、なかなか良さげなホテルだな

ここにしようよ

ああ、そうするか
たまにはいいだろ

そして、ヨンソクは助手席のドアを開けた

はい、どうぞ

あら、ありがとう

コウォンは助手席に座った
そこでヨンソクはドアを閉めて、運転席についた

さあ、楽しい夜にしようぜ

うん!

でさ、ホテルがある場所は?

ここから北に10kmだって

へえー、いつの間にホテル出来たのかな
作者ももう一度行きたいなら、行けば良いのにな

大切な思い出があるのよ
江原道には

ああ
まあ行きたければソウルからもそんなに離れてないからな
江原道、相当思い入れ激しそうだからね
最近、また韓国に行きだしたなんてね
いつか行くよ、多分

素敵な思い出なのよね
一生忘れない、大切な思い出

今年は4泊5日は止めたけどな
またソウルに会えるから
焦らない事だ
6泊7日は幾ら何でもなあ

今度はそれはやらないよ
多分ね




赤水くん、ちょっと来い

大出監督は赤水を呼び

ちょっと伝えたい事があるんだ

赤水は自室から居間に出てきた
そして、椅子に座るよう指示した

俺は、今回の聡のベルリンマラソン後に監督引退をしようと思う
あとは赤水くん、君に任せたい

え?
監督!何を急に

カミさんが恋しくなって来たんだよ
カミさんと暮らしたくなってね
ずーっと単身赴任してたからね
確かに佐賀は良い街なんだが
ちょっと実家が恋しくなってきたんだよ