マーガレットホテル473 | camouflage

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いつもの通り




結局8人は、朝まで踊り続け、みんなボロボロになってクラブから出てきた

それぞれ、グラモスまで行き、8人で秀俊たちのホテルへ戻り、眠った

ヨンソクは帰り道泥酔し、コウォンに大きな声で質問した

踊り上手いな、初めての彼に教えて貰ったの?

違うよ、そんなとこ行ってないよ

そんなヨンソクを聡はなだめ、色々泥酔した中、話を逸らした

ヨンソクさあ、そんな事ばかり言ってるなよ
お前ノミヌみたいなイケメンだよ
嫉妬する必要ないよ
とにかく雑魚寝しよう
お前、疲れてるよ、21時からずーっとだから

秀俊とチェファの部屋に入り、全員すぐに眠った

そして、秀俊が起きた時、時刻は15時になっていた

やがて、8人はそれぞれの時間に従って1人ずつ起きてきた
新開は起きてすぐにトイレに吐きに行った

あいつ、飲まない癖に飲みやがって…

無理し過ぎだよ…、雰囲気に完全に負けたな

鏡ちゃん、背中さすって上げなよ

あ、ああ、そうだね
私も何かよれよれになっちゃって

新開はトイレから出てきて

俺、来年のアジア大会狙う
アジア大会は参加したい
それだけでも意義がある事だ
酒臭くて、悪いが

と、皆の前で宣言した

おお、新開!
良く言った

ヨンソクは喜んだ

走りやすい別大にでも間に合えば、何とかする
あとはチェヨンひょんだが…

ひょんは必ずどこかの大会に合わせてくるよ

ヨンソク、俺、今夜の便で帰るよ

よし!
やる気出てきた
聡は?

あ、俺?
福岡国際に出たい、このまま何もなければ
選考レースの一つだろ?
で、ひと月一回レースは止めるよ
このまま馬山マラソンに出るから、しばらく韓国に滞在するよ
ヨンソクと初めて出会ったな、あの時は
凄く粘りのある選手だと思ったよ

ヨンソクは喜んだ

聡先輩、是非勝って下さい

コウォンが呼応した

ああ、絶対アジア大会、決めてやるよ



新開と鏡は、仁川から帰って行き、聡と彩菜は一泊して翌朝馬山へ行くバスに乗り、ヨンソクとコウォンはヨンソクの実家へ戻り、秀俊とチェファは韓国旅行を始めた

ねえ、秀俊、東海岸行ってみない?

ああ、あっちの方?
いいよ

チェファ、注文津へ行きたいの

注文津?
どこだ、そりゃ

束草と江陵の間なの
作者、留学時代に何回か行ってるのよ

へえ、そんなとこあるんだ、いいけど
泊まれるのか?今

部屋取れたよ、幸いな事に

分かった
部屋取れたの
じゃあ、行かないとな



良く取れたな、こんなとこ…

いいじゃない、注文津は楽しいとこなのよ
早速、泳ぎに行かない?
作者が在米韓国の学生を、酒飲みながら励ましたとこなの
作者が酔って楽しんだ唯一の場所なの

あの人、そんなに話せてたの?

うん、あの頃はね
旅行から帰ってきたら、ひょんって呼ばれたよ
何か、周りの人に聞いたら、すごく丁寧に悩みを聞いたらしいんだけど
何言ったのか、周りの人に聞いてたらしい

そしたら、悩みを聞いてたんだと、言われたと?
真面目に聞いてたとか?

そうらしいの
翌日は砂浜でサッカーしたらしいし
走りにくいし、脚取られて、困ったとか、色々ね
このホテルに泊まった訳じゃないんだけどね
今のところ悪い思い出が無い場所で、一昨年久し振りに行ったらしい

へえー、こっちにも行ったんだ…