解放 | camouflage

camouflage

いつもの通り

介護してる時は、母は
あれ取ってきて
これ、欲しい
それ、渡して

と、色々取ってこなくちゃならず

俺は、あれ、これ、それなんて言われても勘が鈍いので、どれか分からず苦労し、ペースは乱れるばかりで、正直きつくて、でも何かあったらすぐ近くに、と考えて、いたからね

弟は泣きながら、母さんが自分で取りに行くとか、色言いながら、電話先で泣いていた
自分が東京に行った時である
まだ手術か、戻らないとな
と、やはり心配になって帰ってきた
また一からやり直しか…

また入院始まりである

兄貴、韓国行って気晴らししてきてよ

と、珍しく言った

その時は大丈夫だった
以来、年に1、2回ソウルに行くようになった

ソウルは合っている
全て解き放たれたような感じだった

ついでに地方へ行くようになった
束草は懐かしい場所だった
地名も分かるんで、バスで行ってきた
泊まったホテルの地名はテポドンという場所だ
よく、半島にある地名だ
大浦洞と漢字で書いてテポドンて読む
洞は日本でいう●●町というのの半島版だ
俺は人文地理でもやれたらなあ、とか思い、よく地図を見ていた
やたらバウィ、岩の事だが、何か知らないが多い
ゴル、とかも割とある
何せ、ぎっくり腰もやったんで、相当ボロボロだった

体も鍛え始めて、やっとあまり痛まなくなって行った
さあ、飯でも頂こう