丘の上の庭003 | camouflage

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いつもの通り





20歳の時に初めて日本を訪れたウッドワード牧師は  穏やかで アメリカ人らしい気質も同時に備えていた



ウッドワード牧師の日本語に、マンソンらがたまに注文つけたりしていた



マンソンは1歳半の時 この港町に来たし、ヘジンは赤ちゃんだ



当然、ネイティブな日本語を話すし、性質も日本人に二人とも近かった



穏やかなこの港町で 家族共々遊んでいた



アキヒロとマンソンが同じ歳で、アキヒロがリーダーシップをとり、マンソンが参謀みたいな役割をしながら、幼稚園に先に入園し、ヘジンとナツと僕が遅れて入って行った



アキヒロは豪快というか、幼稚園でも目立った存在になって行った



僕は、そんな彼らを静かに見ながら、おとなしく過ごしていた



一方でヘジンとナツな間に、ちょっとした問題が起きつつあることは知る由も無かったが