マーガレットホテル350 | camouflage

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いつもの通り

聡と綾奈は、その後京都の常宿へ帰り、預かって貰っていた車に乗り、高速で佐賀に帰ってきた

作者、危うく関空から、福岡に帰そうとしてたぜ
俺らが車で来た事忘れていたようだ

危ないねえ、馬鹿じゃない?

いやいや参ったな
危うく京都に一年間ぐらい車置きっぱなしにされるとこだった

さあ、もう少しで佐賀に着くよ

病人2人、佐賀に帰ってきたぞ

しかも精神病の2人が、だね
精神病の人間が、五輪代表だよ

終わったら、仲良く治療だ
入院も見据えてな

聡は監督とスマホで話をして、4日後に練習に復帰する事にしていた
聡の精神的な弱さは、一旦影を潜めていた
綾奈も明るい

新開と鏡が、2人が帰って来たのを喜んでいた
聡と綾奈は、自分たちが病に侵されているのを、誰にも話していない
大出監督も、綾波の両親も知らない
自分たちが子供を産めない事を、聡と綾奈は知っていた

こんな親に、子供が産まれたら、子供が可哀想だよ
作者も分かってるよね
私たちは、これからクスリで治療して行くから、聡の精子が弱くなるのよ
クスリ飲んでしばらくしたら、妊娠しにくくなるの
聡の精子は弱体化していくから

綾奈は、自分も子供は産めないと確信していた



なあ、新開
秀俊とチェファちゃんは?

ああ、あの2人は今、九重にいるよ
赤水さんと一緒に
高度1700mしかないけど、山頂は高い場所が多いから、走ってるよ
酸素は少なくなってるからな

鏡、お前らは行かないのか?

行きたいけどね
監督は、新開が平地にいても勝てるようにするって
秀俊とは別のレースに出すと言ってたからね
あ、松本さんと石黒さんだ

佐賀で毎日はっている2人は、聡が練習を始めると聞いて、聡と少し話したいと言っていた
聡は余りインタビューとかされると、ウザい気分になるが、笑顔で2人に挨拶した
綾奈はそんなあの光景を見て、不満は私にぶつけて!という気分になった


チェヨンとシウォンはソウルにいた
ちょっと事務所で話をしていた
そして16時までに終わらせて、自宅まで帰ってきた

只今ー

チェヨン、明日からまた佐賀に帰るでしょ、今日はご馳走作ってあげるからね

チェヨンの母親は既に料理を作っていた
チェヨンの父は、新聞を広げて読んでいた

父さん、只今

ああ、お帰り、シウォンちゃんも
今夜は母さんのご馳走だ
ゆっくりテレビでも見ながら、くつろいで
シウォンちゃんもな

ありがとうございます、お父様

シウォンは礼を言った
そして2人に言った

私も手伝いしなくて、良いんですか?お母様の

ちょっと聞いてみなさい

シウォンはチェヨンの母とともに料理を手助けし始めた

いい子だな、シウォンちゃんは

結婚して良かったよ、俺
本当に幸せだ

佐賀にも、良い子がいるんだって?

ああ、後輩のお嫁さんなんだけど、料理が何でも出来て美味しいんだ

チェヨンは父としばらく話を続けていた