
君はミッキーマウスの帽子を被っていた。
とても似合っていた。
君が笑っている写メがある。
君は本当に可愛かった。
夜のパレードが始まった。
光る山車のようなものが、僕たちの前を過ぎて行く。
君は、
「可愛い、可愛い」
と言っていた。
僕は その時の 君の笑顔を頭の中の引き出しに収めている。
「綺麗だよね」
僕は君に言って、夜のパレードのきらびやかな灯りを 君と並んで見た。
そして それを見て、僕たちは ディズニーランドから帰ってきた。
帰ってから君を愛した。
君はいつになく、過敏だった。
僕は 心に あることを決めた。