石黒、色々撮ってみ
阿蘇高森のロケット墜落爆発の現場にいた、東京興業スポーツの松本とカメラマンの石黒は、ドン引きしていた
集落は壊滅状態
ロケットも倒れている
関東大震災の時みたいですね、松本さん
あれから６年の月日が経っているが、鹿島くんが良く横浜の富裕な親戚の家のもとに逃げたのは正解だったな
ああ、松本さん、10人ぐらい生存したらしいんです、あの時
ただ、皆色々な場所に逃げてしまったんですよ
石黒、あの頃俺、恥ずかしいけど、日ハムの大谷のゴシップ狙いに行ってたんだ
さしことＨした後、マンションから出てきた所を写した
その原稿を書いていたんだよ、恥ずかしい…
もっとこんな事とか記して置けば良かった
そう言って松本はうつむいて手を合わせて鎮魂した
でも、やっともとの松本さんに戻りましたね
しかし、さしこ、大谷とですか…
ああ、多分凄く女性的な魅力に溢れているんだろうな、彼女は
石黒カメラマンも鎮魂を改め、また写真を撮り始めた
しかし、これじゃ探すのも大変だな
１からやり直しになるかな
鹿島くんがこの集落に近づくのは無理ですね、近づいてもこれでは…
しかし、松本さんなら上手く行くと思います、もう少し頑張りましょうよ！
ああ…
真夏の太陽が光り輝いてる中、松本記者は廃虚になった集落を見ていた
秀俊、しっかりしろ、今日のお前、変だぞ？
翌日の午前中の夕方、秀俊は他の代表３人のランナーと走っていたが、上手く走れてなかった
取材陣も所々いたが、秀俊はそれは気にならなかった
チェファを悲しませるつもりなの？秀俊！
しっかりしなさい！
ちょっと止まれ秀俊、５分間だけ休め！
大出監督は秀俊を一旦止まらせた
深呼吸！深呼吸をしろ
報道陣もじっと見守る中、秀俊は止まった
記者たちも心配している
聡たちら代表３人も立ち止まって、秀俊の様子を見ている
大出監督と赤水が秀俊のもとへ走るので、聡たちも走って行った
近くでタイム計測をやっていた、綾奈も走ってきた
うん！故障じゃないな
メンタル面だろう
秀俊、今日は休んで良い
かなり頑張ってたからな、褒美だ
チェファちゃんと、カフェにでも行ってこい
その方が余程良い
大出監督は秀俊を今日は休める予定にした
何か変な気持ちになってるんですよね？
原因不明ですが
秀俊はそう言った
松本さん！ご両親見つけました！
松本の手元にあるスマホに石黒から通話がきていた
え、本当か？
この山奥深い椎葉村にいらっしゃるのか？
松本さんの勘が当たりました！
荒ら屋に住んでるんです、住む場所なくて
電気が通じてなくて、テレビも冷蔵庫も何も何もない家に住んでるとかです
ご両親は鹿島くんが亡くなったと思ってたそうです！
今は細々と焼畑農業に従事してらっしゃるようです
箱根はあれから一度も見てないとかで
よし！インタビューの後、椎葉村から佐賀へ連れて行こう！
明日の朝刊には間に合うな