
その夜、君と僕は 東京タワーの展望台に来て、夜の景色を眺めていた。
ここには 僕は 何度か来ていたが、夜は初めてだ。
君は、
「エプダ、エプダ」
と言いながら、微笑みを浮かべて夜景を眺めていた。
君と一緒に眺めていると、東京の街が いつもより綺麗に見えた。
僕は 君を抱きしめてキスをした。
君は 優しく僕を抱きしめ返した。
それは長く続いた。
僕は 本当に君が愛おしかった。
そこから動きたくなかった。
このまま時間が止まって欲しかった。
君をソウルに返したくなかった。
まだ休みは続き、君もこの街にいる。
しかし 二人で過ごす時間が このまま永遠に続いてくれれば いいと感じた。
君の肩を抱いて、僕は過ぎて行く時を恨めしく感じた。
僕は君を攻めた。
君は 月に照らされ白く光っていた。
君をどうしても僕のものにしたかった。
君は僕に反応した。