東京での夏休み08 | camouflage

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いつもの通り



翌日の朝、君は 朝ご飯の用意をしていた。



僕は 君が 朝食を作る姿を見て、家庭的な子だな とまた新しい感想を抱いた。



「チャルモゴヤデ」



と僕に言って、机に朝食を並べていった。



「イサラダ オッテ?」



君は、そう僕に感想を求めた。



「マシイッソ。ヨリチャラネ」



君の料理は、本当に美味しい。



僕の味覚に合っている。



僕は 君が食事をしているのを見ていた。



君は少し俯いて、ゆっくり食べていた。



その様子が 可愛く感じた。



本当は 大人しい子ではないかと僕には見えたくらいだ。




朝食をとった後、君と僕は車に乗り、水族館に行った。



車の中で、君は色々話し掛けてきた。



「チョゴンムル エプダ。ムォヤ?カルチョジュオ」


「ナヌンモルラ。ウマグルジェミイッソ?」



「チョウンウマギヤ。オットンサラミプロジ?」



僕は君の声に、愛情を感じた。



水族館に着くと、君は、エプダ、と水槽を見ながら喜んでいた。



エスカレーターの上に 水槽があって、君は眺めて喜んでいた。



その君の笑顔が、楽しそうで、また愛おしくなった。