グリーンデイズ016 | camouflage

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いつもの通り




ゴールデンウイーク最後の日、桂と僕は江ノ島へやって来た。


鵠沼の駅で 僕らは電車から降りた。



ファミレスで桂は パスタを食べた。


僕は自分の昼食をとりながら、桂が食べる様子を見ていた。


それがまた 可愛かった。


「何、見てるの?」


「ん?いや別に~」


桂は 僕を見て微笑んでいた。


桂は 色んな表情を持っている。



不機嫌な顔、口を隠し笑う顔。



「桂、海岸歩いて鎌倉まで行こう」


「うん!」



国道沿いの道を桂と僕は歩いていた。


振り向くと江ノ島が見える。


桂と僕は色々話しながら、そして笑顔で歩いた。



僕は七里ヶ浜の辺りで桂を抱きしめた。



そして 桂とキスをした。


国道は車がいっぱい通っていたが、構わなかった。


こうしたいと思ったのは、桂だからだ。



僕らは長い時間キスをしていた。



そして桂の手を繋いで、鎌倉へ向かって歩いた。



鎌倉駅でまた桂を抱きしめた。


そして桂にキスをした。




電車の中、桂は疲れたのか、僕の左肩に頭を乗せて眠っていた。


僕は桂の右手を ずっと握っていた。