
ゴールデンウイーク最後の日、桂と僕は江ノ島へやって来た。
鵠沼の駅で 僕らは電車から降りた。
ファミレスで桂は パスタを食べた。
僕は自分の昼食をとりながら、桂が食べる様子を見ていた。
それがまた 可愛かった。
「何、見てるの?」
「ん?いや別に~」
桂は 僕を見て微笑んでいた。
桂は 色んな表情を持っている。
不機嫌な顔、口を隠し笑う顔。
「桂、海岸歩いて鎌倉まで行こう」
「うん!」
国道沿いの道を桂と僕は歩いていた。
振り向くと江ノ島が見える。
桂と僕は色々話しながら、そして笑顔で歩いた。
僕は七里ヶ浜の辺りで桂を抱きしめた。
そして 桂とキスをした。
国道は車がいっぱい通っていたが、構わなかった。
こうしたいと思ったのは、桂だからだ。
僕らは長い時間キスをしていた。
そして桂の手を繋いで、鎌倉へ向かって歩いた。
鎌倉駅でまた桂を抱きしめた。
そして桂にキスをした。
電車の中、桂は疲れたのか、僕の左肩に頭を乗せて眠っていた。
僕は桂の右手を ずっと握っていた。