
「へぇー、旅行サークルに入ったんだ」
その夜、桂が部屋に来た時に僕は話した。
「何か部員の人たち、色々好きに旅行してるみたいだぞ」
「いいな~、私もどこか連れて行ってよ」
「受験生だろ?桂は」
「あんまり関係ないよ」
桂は 微笑んで 僕に言った。
そして桂は、
「少し歩かない?勉強疲れた」
と言ったので、外に出ることにした。
この辺りは静かな住宅街だ。
少し歩いたところに、何軒かのラブホが固まったとこがある。
僕はそれらを見ながら、桂に言った。
「ところでさ、俺らラブホ行ったことないよな」
「うん、行ってないよね…」
「行ってみる?」
「面白そうだね、行ってみようか」
桂と僕は、その中の一軒に入り、一つの部屋を選んだ。
僕はジャグジーの中で背後から桂の中に入っていた。
終わった後、桂は浴槽の縁に腕を乗せ、
「はあ~」
とだけ言った。
「まさか と思った?」
「うん…」
とだけ桂は言った。
その後 桂と僕は体を拭いてベッドの方へ移動した。
「受験生だぞ~、私は」
シャワーを浴びながら桂は微笑みながら言った。
「ゴールデンウイークにどこか行く?」
「ってかさあ、私 生まれて初めての朝帰りになるよぉ」
その夜は 桂を抱きしめて眠り、翌朝 彼女の家まで送って帰った。