一人暮らしなので さほど家具もいらない。
母親に米の磨ぎ方を教えてもらった。
桂はもうすぐ最上級生になるんで、本格的な受験態勢に入る。
時々勉強を教えて欲しいと 桂は言っていた。
近くのコインランドリーで、洗濯と乾燥が終わるまで待っていたら、1人の男の人が話かけて来て、乾燥が終わってからも話をしていた。
ずいぶん話込んだ。
その人は、僕より1コ学年が上で、亮 という名前だった。
この近くに住んでいて、同じ大学に通ってる人だった。
亮さんは、大学で運動系のサークルに入っている人だった。
桂は、
「よかったね。試験が終わった時、秀介 顔面蒼白だったから」
と笑いながら話していた。
桂は春季講習の後、僕の部屋に来て 勉強していた。
「紅茶飲む?」
と僕は聞いた。
