と、親戚の兄ちゃんに言われた
兄ちゃんは佐賀大学生
行先調べていたら、久住山という候補が出てきた小6の俺
え?久住山登りたいのか、わかった
大分県だ
この赤川って登山口から登ると4kmで頂上だよ、楽じゃないかな
当時の僕は、その登山口から山頂まで900mの標高差があるなんて知らなかった
兄ちゃんも呑気で、適当に運転し、午後3時に赤川登山口に着いて、さあ!いっちょやったるかあ、みたいな気持ちで歩き出した
途中から、かなりきつい傾斜になってきた
兄ちゃんも僕も、あえぎ出した
しかし互いに若さで歩き、小学生なら合格の2時間半というタイムで山頂に着いた

しかし、もう既に日が沈みかけていて
写真だけ撮って、山頂から下り始めた
すぐに日は沈み、辺りは暗闇になった
なあ、●●、今イノシシが後ろ走ってたぜ
え?本当に?
僕が前を誘導し、兄ちゃんは後ろを歩いていた
辺りは真っ暗闇、懐中電灯すらない
兄ちゃんは途中で遭難慰霊碑を見て、1人怯えていたらしい
赤川登山口で、そう言ってくれた
本当、良く道を間違えなかった、二人とも
赤川登山口には夜8時に着いた
●●、ちょっと遅いが温泉宿行こう
二人で温泉に浸かりダウンして眠った
あれが始まりの合図
