マーガレットホテル284 | camouflage

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いつもの通り

ほら!見て見て!新開!
あれがボタ山だよ!

ああ、あれがボタ山か
鏡の好きな飯塚の風景って



あれ見たら、飯塚に来たっていう気持ちになるんんだ
もう、幼稚園の頃から飯塚に来てるんだけどね
親戚沢山いるの

へえ~、それは初耳だな
しかし鏡って、相当飯塚、筑豊好きそうだよな

だって太宰府からだと、山越えたら今は全部飯塚市内になるんだよ

ああ、平成の大合併ってやつだな

この粗っぽい風景、小さい頃から大好きでさ、何か故郷って感じがしてね
元気になるんだ

テンション上がってんな、鏡

片島交差点のボウリング場、もともとはうちの親戚が経営してたんだよ

え!あそこ!?
親戚だったのか

今はボウリング場に車止めて、時々CoCo壱番屋に寄るけどね

あそこ、親戚の方がやってたのかよ
すげえな、鏡のとこは

昔は人口30万人越えてて、佐賀や久留米より人口多かったらしいよ
だいぶ前ね
昔はこんな感じだったみたい


鏡は続けた

筑豊第一の都会だったけど
今は静かね
麻生太郎さんたちのお屋敷があるんだけど、位置は教えられないなあ

何?飯塚の人か?

うん、大豪邸だよ
どん引きするから、絶対

鏡はずーっと飯塚の良い所を説明していた
そして、一通り終わると、温泉に行こうと、鏡は言った



聡と綾奈は、別府市街地の北側にある100円駐車場に車を置いて、別府駅に行くバスに乗った

覚えとこうぜ、不知火ってバス停だったな
帰りはそこで降りないといけない
不知火、不知火…、と

覚えたわよ、不知火でしょ?

よし、頼むぞ、綾奈も

聡、スマホで調べたんだけど、デパートにスタバがあるそうよ
何かオレンジ何とかっていうのが、あるんだって、寄ってかない

何だっけ、あれ美味しいよな
何回か金立のサービスエリアで飲んだことあるよ
最近メニューに追加されたのな

そして、これが10号線にあるデパート
ここの1階だって

ああ、あれだ、スタバ

あ、見えた見えた

聡と綾奈はゆっくり歩いてスタバに着いた

白人女子が両脇の海外の人にコーチされながら、メニューを読み、頼んでいた
後ろでは東南アジアの2人が話をしている
中国語、韓国語も聞こえてくる

何か海外の人、ばかりだね、ここ

留学生の人々だな
あそこだよ、十文字の高原にある立命館の

ああ、あの大学だね
立命館アジア太平洋大学か

そう
学生の半分が留学生という大学だ

面白そうな大学だよね
ああいう大学も良いなあ

みんな、市街地でショッピングか、散歩でもしてるんだな
地獄も海外の人々ばかりで
英語と韓国語のスイッチ頭の中に用意したさっきたまたバス停教えたが

聡のおごりで綾奈は、聡と同じ物を頼んだ
2人は別府駅前に向かって歩いていた

外国語、多いね
タガログ語かな?聡

いやあ、別府らしいや
面白い街になったなあ
さすが国際都市

東口まで行き、駅の中に入り、2人は2人の監督、大出、一番ガ瀬にお土産を買った

一番ガ瀬監督はだご汁が好きなんだって
リサーチしたの、いつか

大出監督は甘いお菓子が好きなんだな
俺もリサーチしといた

しばらく歩いて、2人はAPU、アジア太平洋大学に行くバスがたまたま来たので乗った

日本人は聡と綾奈と運転手だけで、あとの14、15名はAPUの学生だった
しかし、2人は気にもしない

綾奈、何てバス停だったっけ
ああ、不知火だ

他の乗客の学生たちも似たような感じで話している
聡と綾奈は不知火ってバス停で降りて、パーキングへ向かった

韓国人差別は良くないな
別府の大学で何か起きないかな

とにかく別府の更なる発展を祈り、乾杯ね
乾杯~!


秀俊はチェファの中に入り、さんざん暴れた
三回チェファは山頂に上がった

俺、まだ山頂に着いてないから…

やだあ…、あん…

そして、ようやく秀俊も山頂へやってきた
秀俊はチェファの隣に寝転び、優しくした

今日は大丈夫…

チェファは秀俊の横で秀俊に念を押した

秀俊、秀俊らしくカッコ良く走って…

ああ、俺も2時間4分台出すよ、絶対

秀俊は今日チェファと3回登山道を歩いた

少しゆっくりしよう、チェファ

うん、そうしよう、秀俊

チェファ、展望レストランで何か食べないか

いいね、チェファの夢だったから、ここのレストラン、ナムジャチンチングと行くの

少し身体洗って正装して行こうぜ
ちゃんと用意してるから

うん!