
あの頃、母は
脳梗塞の前で、幾らか少し前で
元気そのものだった
そんな母に
たまには旅行行かない?
と、誘って、九重レイクサイドホテルへ一泊しに行った
九重連山に近く、湯布院や、別府に近いホテルで
着いたらチェックインして
部屋に荷物を置いて、久住登山の玄関口の長者原に行き、高原の匂いを嗅いできた
母は、嬉しそうだった
九重レイクサイドホテルに戻り、夕食を頂く

こんな感じ
母は時々微笑みながら、夕食を頂いていた
得意げだった
風呂に入ると、2人すぐ寝ついてしまった
母は、アメリカ人の中で7年近く働いていたので、ベッドが良い、と
翌日、チェックアウトすると、別府に行った
あの泊まりがけの日、母は喜んでいた
たまには、いや、自分で言うのも変だが、親孝行に終始している頃だ
母を喜ばせたかった

別府側から、由布岳を見ると、こうなる
母は懸命に治療している
あんな強く明るい人だとは思わなかった
糖尿病がいつの間にか、治っていた
現在、ある程度までは歩けるようになっている
あと少しだけ、頑張ってくれよ、母さん
ゴールデンウィークは福間のIKEAに行こう、そう約束をしたりしている
歩けなくても良いから、一緒にどこかへ行こう
大切な家族だから