網走→釧路→東京 | camouflage

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いつもの通り

網走から釧網線に乗った
釧路行に

満員だった
彼はただ電車乗りたいのでは?
と、思う

彼はケチケチしてる
まあ、ルートは決めて動いてんだろうな、と思った
斜里から南下して釧路へ向けて、釧網線は南下する

冬場は難しいな
彼も難しい

電車の中で他の乗客と喧嘩し始めた

知らない振りをして、窓側に座り、風景を見ていたが、雪の大地から抜けない
あんまり印象が無い

こっちも彼に良くない印象が強くなっていたので、ほったらかし
まだ喧嘩してんのかよ、と思いながら、雪の大地を見ていた




湿原の駅はあるが、湿原らしくない
夏来ないとダメだわ、北海道は

釧路に着いたら、東京までフェリーに乗るという、運賃カット
他の人がやるのは良いが、彼はケチだな
そう感じた



結局、雪ばかりで
寒くて、何もできなかった冬北海道だった

彼に内緒で船酔い用酔い止め薬を買った
で、船に乗る時、飲んだ

すると、太平洋はその日大シケで、最初仲良く話していたトラックドライバーの人とかと話していた 

しかし大揺れなので、段々みんな気持ち悪くなって倒れて行った

彼にゲーセン行かないか?
誰もいないぜ

と、誘い、彼もダメにしようとして、エアホッケーしたら、彼も気持ち悪くなったようで、船室で倒れた

俺以外の二等船室の人々は全員ダウンしていた

勝ち誇った気分だった



風呂に入ると、揺れること揺れること
湯船が揺れる揺れる

楽しかったな、揺れる風呂

で、さっぱりして眠った




翌日夜、東京に着いたら、お互い帰る方向が違うので、別々に帰った

それ以来、彼とは疎遠になった


あの釧路東京線
あんまり乗ってる人はいなかった
廃止になるよな、そりゃ
冬はほとんど乗る人、いなかったもん