学ラン | camouflage

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いつもの通り

ある時、学内一のワルに何か言われたのだろうか?
キレて、本気で突っかかって行った

●●、落ち着けって!止めろ!
めちゃくちゃになるぞ
クラスメートたちが、僕を必死で制止した

互いにガン飛ばし合いながら、睨み合いながら、教室に入れられた

お前は、後先考えないから…


その言葉をかけてくれた大阪の友人が
学年末に僕を家に連れてきた

●●、お前根性あるよ
これ、プレゼントだ
ありがとうな

と、珍しく静かに、僕に、内側に竜の刺繍が入った学ランをくれた

時々着て行ってくれないか?
俺はまた引っ越しする事になった
ありがとうな、●●

と、静かに僕に着させた

似合ってるよ

そして、本当にいなくなってしまった
もっと話をしたかったのに


そして、卒業式が終わって、家に帰る途中
、頭を金髪に染めたワルくんが何時の間にか横にきていた

●●、お前、北高行かないんだって?相変わらず馬鹿だな
でもお前は大丈夫、頑張れよ

と、ニコニコしながら、前方に走って行った

あ、ああ、わかった

彼は微笑み走って行った

君もな、って言う間もなく消えた


あとから聞いたら、彼に本気で突っかかって行ったのは、俺を含む数名

多分、あいつ、お前が本当に突っかかったから、嬉しかったんだよ
ちょっとでも話をしたかったのかも知れない

近くのクラスメートが僕に言った

本気で戦い、本気本気って皆嬉しいじゃないか

竜の学ランは、友情のためにローテーション付け、着ていた

最高だよ、みんな

ビーバップハイスクールが流行ってたからな
中学も荒れていた