次はびわ湖毎日マラソンがいいかなあ、と考えている
皆の手本になってくれ!
と、チェヨンはさっき小出監督に言われた
チェヨンは、その言葉を胸に、妻シウォンと共に、部屋へ向かっていた
大出監督が部屋は広い方良いだろう、と探してきた一戸建てに住んでいる
まだ引越が全部終わった訳ではないが、好きなコーヒーを飲めるコーヒーメーカーは持ってきた
少し苦いぐらいのコーヒーがチェヨンは好きだ
エスプレッソは、朝必ず飲む
カフェインを過剰に摂取しても眠れるタイプのチェヨンだ
2人は新婚旅行をアイスランドに行った
しかし、随分広い家を大出監督は見つけたなあ
凄いよね、2人には広過ぎのぐらいだよ
コンビニやスーパー近いからいいよ
あ、なんか友達が言ったけど、チムジルバンがあるらしい
ちょっと行ってみよう、徒歩3分ぐらいだってさ
チェヨンはシウォンと、手を繋いで歩いていたら、すぐに見つかった
あ、本当だ、もう見つかったよ
で、2人が中へ入ってみたら、たまたまギョンヨンといずみがカウンターにいた
ギョンヨンは、思わず韓国語になり
あ、金メダリスト、パクチェヨンさんではないですか?
え?あなた、韓国人?
あ、そうです
日本人のオーナーのもとで働いてます
もう、この人10年以上佐賀にいるそうです
いずみも慣れてきた韓国語で喋った
え?あなた日本人ですね
どうなってんだろ、こんな近くにあなた方がいるなんて、あ!
チェヨンは新開たちの言葉を思い出した
あなた方、新開英介くんの友人ではないですか?
あ、そうです
彼ら時々泊まりに来ます
11月に今度は合宿予定です
え!彼ら、ここに来るんですか?
チェヨンは、ここが10000mの金メダリストの聡と綾奈たちの家だと気づく
あなたは、いずみさんですよね、綾奈さんのお姉さんの
と、聞いた通りに言ったら
はい、綾奈の姉のいずみです
と、いずみが微笑んで言った
ああ、そうかあ、そうなんだ
監督に明日礼を言わないと
と、言ったら、シウォンも笑った
こんな近くで同胞と会えるなんて…
いずみ、右田くんと衛藤くん呼んできて、ここをしばらくやって貰おう
チェヨンさん、ちょっと待って下さい
一緒にチムジルバン行きましょう、ちょっと待って下さい
ここを後輩に代わります

美香は仕事先の会社の社長と出会い
もう、ここは止めて、僕の奥さんになってくれ
と、再三再四の熱烈なラブコールを受けて、今日結婚式を終えた所
これからはこの人と歩んで行くんだ
社長は、美香をお姫様抱っこをした
もう、既に祐平の事は忘れていた
新しい毎日のことばかり考えている
社長夫人となり、これから新婚旅行に行く
美香は帰ってきたら、料理をマスターしなければいけない、と考えている
他にも色々夫人として、やりたい事がある
彼、新郎の彼を大切にしないと
守ってあげないと
美香の夢は広がって行くばかりだ