自分は幻覚でも見て、その温泉に行ったのか
正月

バスは無く
タクシーもない
飛び込みでこの旅館へ行ったら、一部屋だけ空いていて
6000円っていう破格の値段で泊まった
もう、晩御飯は頂けないので、朝食だけ食べるようにしてもらって、サスケを見て
24時間源泉かけ流しの風呂に入り眠った
朝御飯は8時におせち料理を頂いて、バスに乗り
あの日、確かに自分が、見て聞いてるんだけど、なにかがおかしくて
結局自分が家に帰るまで様々な妙な事が起きていた
たまたま、旅館に韓国の親子がいて、僕はバス待ちしてるんだけど、ちょっぴり騒いでる韓国の子供に頭の中で
トンケ
って言ったら静かになった
トンケ?意味教えないよ
彼女にさえ言わなかったスラングだ
何か自分も変になっていた
優希はいるし、一度もトンケとは言ったことない
はずだ
自分が異空間にいるような正月だった
自分が頭の中で考えてる言葉が、全部筒抜けになっていた
相手とかに伝わる
鳥にも犬にも、全てに
中里介山の大菩薩峠に、そんなキャラクターがいたよね
そんな感じだった
家に着いたら、同時の飼い猫が死んでいたらしく、もう埋めた後だったと、母が
余計鬱っぽくなっていた母
その後しばらくしてから黒の野良猫が住むようになり、馴らしていたら飼い猫になって母は嬉がった
何か不思議な不自然な正月だった
もうだいぶ経つけど
何だったのだろう
やはり幻覚でも見ていたような
いや、やはり幻覚だ
不思議な正月だった
しかし、俺もほぼ毎日、馬鹿な小説っぽいの書くなあ
それこそ大菩薩峠みたいに途中で終わるって事にならなきゃいいけど
まあ暇つぶしだから、いいや