マーガレットホテル178 | camouflage

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いつもの通り

)実南は、市内の心療内科に通っていた

だいぶ良い感じだね
これを維持しよう

と先生に言われた

はい、何とか大学に受かりたいです

勉強はきついだろうけど、何とか耐えて

はい

そして受付で処方箋をもらい、薬局へ行く
薬局で薬をもらい、バスに乗って帰る
それを週1やっていた
帰ってきたら、一旦ぐったりする

そして温泉につかり、ご飯を頂いて勉強をしていた

そして9時ぐらいになると、秀俊からメールが届くので、色んな話をした

たまにいずみがドライブに誘ってくれるので、良く遊びに行った
今のところ共通テストへ向けて勉強をしていた
時々模試も受けたが、A判定が出るので、ぼちぼち佐賀大学の赤本を見たりして、問題を解いた

そんな生活をしていた
一番ヶ瀬監督がまた合宿を綾奈のところでやりたいとの事だったので、それを楽しみにしている

病気も佐賀で快方に向かっているので、多分ここで当分過ごすのだろうな、と考えていた
共通テストが終わったら佐賀大学と宮崎大学を受ける用意をしている

何としてでも受かりたかった



実南ちゃん、実南ちゃん
ベアスタ行こう
サガン鳥栖の試合があるの!
さあ、これ着て!

と、いずみが突然実南の部屋にやってきて、10番のユニフォームを実南に着せた

今日勝てば、3位内に入り、AcI確定になるの!
鳥栖の応援に行くよ!

いずみは実南がユニフォームを着るや否や、手を引いて車に乗せて鳥栖市内へ向かい暴走し始めた

あーーっ!車混んでるなあ!
鳥栖市内の工場団地に入ると、車は全く動かなくなった
いずみは無理やり紀文食品の手前に車を止めて走り始めた

前売りチケット、今日オッパに貰ったの
前の日にくれたら良かったのに

いずみ姉ちゃん、走るの速すぎ

ギョンヨンさんは、A席を用意していた
いずみと行く予定だったが、急遽仕事が入り、実南ちゃんと行ってきなよ、と言っていずみに渡した

しばらく走ったらベアスタが見え、A席に座った途端試合が始まった
相手は4位の東京、勝つか引き分けで鳥栖の3位内が決まる最終戦

試合は一進一退の試合
どっちも譲らない
どちらも激しいプライドを見せた

坂井ー!守ってー!

いずみは暴走モードだった
坂井はよく守った
そしてカウンター、ミヌが前で後ろからのロングパスを貰った
オフサイドじゃない
キーパーとタイマンになった
そしてシュートを放った

10番ミヌが水沼たちと抱き合う
残り3分での事だった
スタジアムは歓喜に包まれた
キムミヌコールでベアスタは一色だった

鳥栖はaclチケットを自力で勝ち取った

実南は10番キムミヌのユニフォームを着て、喜び、泣いた
aclを来年はスタジアムで見ようね、といずみと抱き合った