その日、祐平は遂になずなのブログを見つけ歓喜に震えた
ハンネ・ジェラードで書き込んだ
はてなにいたのだ
僕ハアナタノ祐平デス。一度、話ガシタイ。
ヨカッタラ返事ヲクダサイ
そう、書き込んだ
すぐに鏡にメールが来た
何?祐平くんにブログ見つかったの?
削除したい箇所は消した方がいいよ
あと、ブロックは出来ないの?
まさか見つかるとは思わなかったよ
怖くてたまらない
あんな奴、家族とは思わない
今、付き合っている彼氏には言えないの?
DV受けてた事
思い切って言いなさい
軽蔑されるかも知れない
別れるとか、ないかな
なずなの彼氏は、聞いたとこによると言っても大丈夫だよ
今までと変わらない人みたい
なずなは、鏡にそう言われて、長友さんにメールしてみる気になった
返事はすぐ来た
え?そうなの?
毎日酷い目に遭ってたんだな
今から、行くから待ってて
なずなは、長友さんの偽りのないピュアなとこに涙が止まらなかった
長友さんと一緒にいたい
ただ、それだけだった
しかし茅野から、長津田までは遠いから心配にもなる
長友さんに、あんまり無理しないで、とメールした
鏡は策を寝て、中津や柴田に頼んでみた
ちょっと祐平の健康状態が悪いようだ、2人でソープにでも連れ出して、と言った
中津や柴田は原因は何も知らないが、祐平が変だとは思っていた
そうな、鏡
あんなになってネットと向き合ってるなんて、良くない
先輩たち数人で市内のソープに行ってくるよ
いいとこあるんだ
そして中津らは10人で川崎のソープに行く事にした
ちょっと待って下さい、先輩
いや、ダメだ
お前が今の感じなら許せんよ
楽しいとこ、連れてくから
中津たちは、すぐに祐平を連れ出し、溝の口へ行き南武線に乗せた
なあ、中津、最初っからこうした方が良かったな
と、柴田は言った
祐平は逃げられないようにブロックされていた
何か少し騒がしいんで、熊谷監督が出てきて、鏡に、何があったんだ?向こうは
と聞いた
いや、祐平くんが溜まってるようなので
熊谷監督は、鏡の答えに納得した
ああ、そうだな
1人チームワーク乱しそうな人間がいたら、戦う集団には良くないな
と、言って鏡の処置を誉めて、家に戻って行った
鏡は、祐平のいない部屋に入り、パソコンの画面をしばらく見ていた
もっと早く、こうすべきだったな
鏡は処置が遅れた事を悔やんだ
中津たちに全てを託した
何なんだ?鏡、さっきの叫び声は
と、祐平が叫び声を上げたのに、びっくりした新開が尋ねた
処置が必要なの
処置?小栗の?
何だ小栗、これは
鏡と新開は祐平のネットでの暗躍ように引いていた
ヤバかったんだな、小栗は
これは怖い
しかし、色々やってんなあ、あいつ…
何がジェラードだよ、あいつは