伊福というバス停から舗装道路を走り、標高1055mの脊振山頂まで走る
頂上には自衛隊駐屯地があったり、レーダーがあったりする
自衛隊駐屯地入り口の脇に一般駐車場へ入る道がある
因みに山頂や自衛隊駐屯地は、昔の領地争いで佐賀県となっている
江戸時代の裁判で決まった
鍋島と黒田は仲があんまり良くなかった
黒田やるなら鍋島もやれ、と
考える人は、、、いるかも知れない
佐賀と長崎に分けたせいで、落ちぶれ果てたのかも知れない
長崎は鍋島の管轄に置かれていた
その山頂駐車場でドリンク貰い、今度は県境を西に行き、登山道を椎原峠へ走り、また伊福バス停に戻るようにした
おめ、結構厳しい坂だな
こんなとこ走んの?
新開は走りながら文句を言った
いや、10キロ無いぐらいだからね、山頂まで
福岡側の登山道は急坂だから、かなりキツいらしい
中津はそう言った
やはり聡と秀俊が元気である
今日、練習済んだら、抱いてもいい?
いいよ
聡と綾奈は、山へ行く前、そんな話をした
祐平は青山学院大陸上部に入るために、東京へ行く準備をしていた
荷物を纏め、姉・なずなの写真、主に裸のを大事に入れてるガラケーを持ち、宅急便に出してきて、バスに乗った
バスは徳島の小松島行き
なずなは叔父にも性的虐待を受けたと風の頼りに聞き、自分の事は差し置いて憤慨していた
徳島から羽田へ飛ぶ
俺の愛はかわらない
姉ちゃんを死ぬまで愛す
と、訳の分からない事を考えながら、小松島へ向かった

南町田のカラオケ店で働くなずなは、やっと横浜辺りに慣れ、毎日生き生きと働いたり休日を過ごしたりした
そして長野県茅野の造り酒屋さんの長友さんとも、良くデートをした
なずなは長友とホテルに入り、至福の時間を過ごした
2人とも恋に目覚め、段々のめり込み始めていた
長友とのメールをするのが楽しくて仕方ない
ラインで色々伝えあった
なずなは、これが恋愛かな、と気づいた