マーガレットホテル133 | camouflage

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いつもの通り

実南は静かな街の医師に、熊谷監督が付いて行き境界性人格障害、所謂ボーダーだと分かった

良く耐よえてきたね
もう頑張る必要はないのよ
ちょっと九州で休みなさい

と、医師に言われた
そして、熊谷監督に院長先生は

何でこうなるまで放って置いたのですか!

と、怒鳴りつけた
院長先生は更に

もう、都会に行かない方が良いです
この街で過ごした方が
懇意の知り合いもいるようで、お世話になったら良いのですが

熊谷監督はそう院長先生に言われ、いずみに電話をした

うちは少し街から離れてるんで良いでしょうね
一応両親に聞いてみますが、OKはくれるでしょう

なあ、実南くん、良く我慢したな
しかしちょっと乱れてるって感じたからね
ここに連れて来たんだけど
よし、とにかく帰ろう

熊谷監督は車に実南を乗せた
今日は赤水コーチと三好コーチで練習を見ている
後継者、色々経験させた方が良い
ファーガソンみたいになってしまう

佐賀は良いだろ
空が広いし、のどかな街だ
いきなり川崎はきつかったろうな
今まで判らなくて済まんな

温泉に帰って来た頃、秀俊が来ていた
ちょうど2番目に温泉まで走ったとこだった

そうですか
通院が必要なんですね
分かりました

気持を抑えて秀俊は言った

実南、ごめんな今まで良く分かってなくて
監督、誰にも言わない方が良いんですかね

言わない方が良いな
本人が劣等感持つかも知れない

熊谷監督は、そうアドバイスをしていずみを探した

実南くん、君も三冠の立役者だからな
それを忘れてはいかん
なるべく病気の事は他人には言わないように

実南に熊谷監督は、色々アドバイスをした
そこへ買い物に行ってたいずみとギョンヨンさんが現れた

部屋が余ってるので、OKです
いずれはホテル建てる予定ですけど
実南ちゃん、良く頑張ったね、今まで
後は休んで、ゆっくりしようね 

いずみはそう言って、旅館から荷物を持ってきて、と言う
川崎の部屋にある家具などは、綾奈や鏡たちに梱包してもらい、熊谷監督のお金で送る事になった

両親が、つらかったろうね、だいぶ働き過ぎたのよ、ブロックのために
秀俊くんが戻るのを待とうね、と言ってました

と、いずみが言った