マーガレットホテル129 | camouflage

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いつもの通り

なずなは生まれて初めて、まともな好きな人が出来た

東京にちょくちょく来る長野県茅野の人だ
造り酒屋をしている
東京横浜には良く出張に来て、たまたま南町田のなずなのカラオケ屋に来て、お互い好印象を抱き、それから時々南町田に来るようになった

メールアドレスを互いに教え、彼が時間がある時に良くメールをする仲になった

やっとまともな人だ
なずなは気持ちが乗っていて、毎日が楽しい
明日、また横浜に行くから、君に時間があるなら、少しカフェにでも行って話がしたいな
彼はそんなメールを送ってきた
え、いいですよ、明日は遅番ですから
となずなは返信した

ゆっくり、愛を育んでいる途中だった



一方の今年青山学院に入学する事になった祐平だが、姉・なずなの所在はまだ掴めていなかった
彼は様々なブログ、ホームページ内を、ハンネ・ジェラードと名乗りながら、姉の所在を調べていた
この前は殺人要請サイトに入り、昨日はメールボムのサイトを見つけてブクマした

それもそうだ
なずなはブログ、ツイッター、ラインもしていない
小春日和の中、一日中部屋にこもって、なずなを探していた



鏡が、いずみとギョンヨンさんは休みなの?と綾奈に聞いた
ああ、2人とも今日明日休みだよ
と綾奈は言った

ちょっと聞きたい事があったのになあ

と、鏡は言ったが

ああ!オッパ、また死んじゃうよ!

ふんふんふん、とギョンヨンさんは粗い鼻息を出すだけだった

温泉がある部屋
2人は1つになり、愛を確かめ合っていた

中、いいからね!今日は大丈夫なの

その刹那、2人は天国へ旅立った

そして湯船でぐったりとし、2人並んでキスをし、一旦湯船から出た

ギョンヨンさんって他の誰より烈しくて情熱があって優しいもん

いずみ、好きだ

私も好き、ギョンヨンさんが