聡、綾奈は、新開と鏡と一緒に、熊本県と大分県の境目の、とある温泉に来た
秀俊と実南は、綾奈の家のチムジルバンでいいよ、と言い、いずみたちと打ち解けたい、と言って残った
本当は今熊本県に行く気にはなれなかったからだ
お前たち、楽しんで来いよ
と、秀俊は言った
聡は
やはりあの2人、熊本県を今は避けてんだよ、秀俊と実南は
余計な刺激をしないのが良いな
と助手席で、ふと言った
佐賀だと、まだだいぶ距離があるから避けられるしね
車は、とある道のとある交差点で曲がり、看板も出てるので、その通りに綾奈は運転した
ありゃりゃ、随分狭い道になっちゃったね
離合出来ないや
と、狭い道をしばらく行くと、駐車場があった車も数台止まっている
で、降りてみたら家族風呂の棟が沢山あった

あらら、すごいな
この辺には一軒一軒分かれてるんだね
今日はお客さんもあまりいないから、余裕しゃくしゃくだね
と、綾奈が言うと
ねえねえ、4人で入ろうよ
1人250円で済むよ
と、鏡が言い出した
えーっ?またかい?止めとこうよ
という制止も無視して、部屋を取り1人で、ほいほいと受け付けをし、4人で一緒に入る事になってしまった

わあー、更衣室、広いなあ
とにかく何でもいいから、湯船にお湯入れて

いい!いっちゃう!
う…、うんうん…
終わった後、4人ともぐったりしてしまった
ねえ、ねえ…
人の見ながらやるって燃えるよね
と、鏡がぼやけた表情をして言った
んもう…
変態だよ、あんた
と、綾奈は外の景色をぼーっと見ながら放心状態で答えた
とりあえず、4人の目的は済んだ
この辺は家族風呂が多い
みんなHかもね
綾奈はようやく頭がはっきりしてきた
運転気をつけろよ、と聡が言うと
少しこの辺の観光地、久住辺りに行ってみようか、と綾奈は言った