ミツルは一度朝高に一番近い駅まで車両から降りなかった
あの子を友達にしようとしてた
いや それ以上の感覚かも知れない
車両は終点につき 前の車両も乗客は全て降りた
ミツルはホームであの子を見つけた
急いで走る
「これ忘れ物」
女の子はケータイのストラップを見て
「あ!助かったよ。名前何ていうの」
「ミツル。君は?」
「ユナ」
「メアド知りたい ミツル」
ユナの突飛なアイディアにミツルは乗った
ケータイの赤外線を使いメアド交換をした
「ちょっと練習してみよっか。ところで君 学校は?」
「またその駅まで戻らないと」
「あたし目当て?」
ミツルは頷いた
「メール頂戴ね。私今彼氏いないんだ」
「う、うんわかった。じゃ電車乗るから」