嫉妬③ | camouflage

camouflage

いつもの通り

港ではシゲさんたち漁協の人たちが、ヘキサゴンゲームをしていた。



「よしピンクチームのアンカーは俺だ!100点取ってやる」



シゲさんは 18番の札を握り、解答席へ移動した。



「ヘキサゴン!」



「問題。現在の中国の青海省あたりを…」



そこへタケヒロとゴトー先生が走り込んで来て、タケヒロは緑チームの最後尾につき、



「僕が緑チームのアンカーを務めます!」



と叫び、ゴトー先生はシゲさんの後ろへついた。



「僕もピンクチームのアンカーをやります。シゲさん…、青海省ですよ…。落ち着いて…。ほら…」



シゲさんは ピポッとボタンを押し、



「西夏?西夏文字か…?」



と答えた。



「正解ー!」



シゲさんは嬉しそうにし、ゴトー先生の方を向き、言った。



「ハハハ!すまねえな、ゴトー!助かったぜ!しっかりやれよ」



そんなゴトー先生とシゲさんのやり取りを、タケヒロは憎々しげに睨んでいた。



Android携帯からの投稿