1区の中津は、これが大学時代の駅伝デビュー
少し硬さがあったのかも知れない
心持ち動きにいつもの切れ味がなかった
6キロ地点で一回先頭集団から遅れた
しかし何とか先頭の6人に追いついた
だが、また日体大の選手が後ろを奮い落とすスパートをかけるとまた集団から落ちて、遅れ始めた
沿道の、大学の応援から、中津中津!と声がかかる
結局、筏川橋の中継点に着いたのは、1位の選手から15秒遅れた6番手だった
各大学のエースや準エースが走る2区に長距離ブロックからは聡が選ばれ、15秒の差でタスキを受け取った
聡は猛然とスピードを上げ、5位4位3位と、順位を上げる
トップは、日体大の選手だった
監督車に熊谷監督が乗って
いいぞいいぞ聡
ただし先頭まではゆっくり追いかけてな
飛ばし過ぎるな
と、声をかけた
2区は13,2キロ
現在聡たちの3位グループとトップの2人との差は8秒
40mほどだった
聡はいっぱいいっぱいで走っている選手たちに見切りを付けて、逃げようとしている先頭の2人を追いかけ始めた
大学に入ってからのスピード練習が功をそうし、間もなく2人に追いつこうとし、聡は押しまくる
聡はしばらくすると追いつき、しばらく走って2人の余力を見て、無理をしていると判断をし、1人で先頭に立った
あとの2人も追いつこうと走ったが、余力はなく諦めた
2人は順位を守る事にし、聡を追いかけるのは止めた
聡は2位以下をどんどん離して行き、次の区間のランナーに19秒差でタスキを渡した
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