マーガレットホテル076 | camouflage

camouflage

いつもの通り

校内のチャペルの前のベンチで
秀俊は足を組んで、陸上に関する雑誌を読んでいた
誰も前を通る学生などに目もくれず、集中して雑誌を読んでいる
そこへ実南が走ってきた

ごめーん、秀俊、遅れちゃった

いや、大丈夫だ
15分ぐらいでしょ
そのぐらいなら許容範囲

とりあえず、昼食食べに行こう
ただ、学食満杯だよ

じゃ、表に出ようか

秀俊と実南は正門から青山通りに出て、表参道駅方面に出た


吉野家でいいよな

何言ってんの、女の子連れて入る店じゃないよ

じゃ、何かカレー屋さんがあるの見た事あるんで、そこへ


秀俊は実南と並んで歩き、表参道駅から少し離れた、静かな所にあるカレー屋さんへ実南をエスコートした

中は随分広く、秀俊は窓から庭がある席へ行こうと促した


さすがに青学ボーイみたいになってきたね
女の子を席に座らせて、後から男子が自分の椅子に座るなんて

今、青学ボーイって使うか?死語じゃないの
いや、新開に聞いたんだ
青学なら女性に優しくってね
まだ、やった事なかったんでさ

あは、青学ボーイって鏡が言ったから、使ってみた
ちょっと待って秀俊、メニューにカレーの値段が
2500円、一番安いの

分かった
カードで


秀俊は段々都会の学生みたいに変化してる、だいぶ新開から聞いて、それをやり出した

2人は喧騒から離れ、ゆっくり楽しんだ
そして実南と例の里山に行こうと電車に乗った


春は聡の走りに驚嘆したな
もうすぐ抜かれるかも知れん

一旦落として夏合宿で鍛えるんだね

ああ、合宿どこで行うの?

いや、今はまだ聞いてないよ、誰からも
聡も知らないし


里山はのんびりしている
この景観は、なかなか落ち着く
ちょっと暑くなっているものの

時間まで2人はのんびり歩いていた









Android携帯からの投稿