秀俊と実南は、伊勢原からバスに乗り、終点でケーブルカーに乗り換えた
そして降りた後、登山を始めたが
俺、25分で登っちゃったぞ
走ってないけど、実南は?
45分ってとこ、何か物足りないね
少し移動しよ、神社詣でする人で溢れてるから
ああ、移動しよか
状態どう?実南は
まあ、
東京はこうかなってとこじゃない?
まだ10時だから、どっかいこう
2人はどんどん歩き、丹沢の奥深い場所へ入って行く
静かな峰を歩くと、あるピークに着く
他の方へ行く人が多かったので、このピークに行ってみたのだが
神野山1546mと書かれた手書きの小さな板が、木の枝にくくりつけられていた
何で、こっち来ないんだろうね、秀俊
静かでいいじゃん、他の山にみんな行くんだけど、少し横になれよ、俺は昼食頂く
秀俊は、寮母さん、熊谷監督の奥さんなのだが、作って頂いた2人分の弁当のうち一つを食べ始めた
寮母さん料理上手いからな、山入って食べると余計美味しい
マネージャーも作って頂いた夕食頂く訳だからね、何か申し訳ないの、いつも
寮母さんに教えて貰ったら?
そうね、洗濯もするが、料理やろかな
まあ、実南の出来る程度に
丹沢は人が多く、安心だが、些か
この神野山は秘密にしておきたいピークだ
2人はしばらく眠り、起きたらヤビツ峠までゆっくり歩き、僅かでも都会の喧騒からは離れてる時間とピークは、大事にしたいと感じた
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