朝の20キロ走
男子部員で走る
山の中の舗装道路を走る
まだ全員一固まりで走っている
秀俊がペースメーカーになっている
その前方、熊谷監督がバスを運転しながら、男子たちに叱咤をする
声はバスの後方、マイクから出てる
綾奈、赤水らはバスの中にいる
「いいバスのエグゾーストノートね。これに運賃表や運賃箱やブザーがあったらいいのにね」
「綾奈のバス好きは何とかならないかなあ。日野の何とかかんとかって言われても分からないんだから」
女子部員全体でため息をつく
13キロ過ぎ、新開ら数人がやや遅れ加減
熊谷監督は
「新開!腕を振れ!腕を!」
檄を飛ばす
新開は指示通り、腕を振って懸命に食らいつく
熊谷監督はバスを停め、秀俊が引っ張る集団をやり過ごし、後ろから集団を見る事にした
新開はいっぱいいっぱいだが、2、3人の苦しそうな選手と共に何とか食らいつく
「今の1キロ、3分17秒」
秀俊もゆったりペースで行っているが、新開らには厳しいペースだ
「それだと箱根出れないぞ、新開、山中、笹部!」
新開、山中、笹部は初心者である
秀俊はペースを落とそうと思ったが、熊谷監督は普通に走ってろと言いつけた
秀俊は普通に走って留が、やがて集団はバラけた
聡はまあまあついてはいる
秀俊が引く集団は部内の有力なランナーたちだ
熊谷監督はバスを走れなくなった部員を拾うためだ
走れなくなったり、怪我や脱水症状とか身体の問題
しかし誰もバス収容者はなかった
「よく完走した。頑張ったな」
熊谷監督はふらふらしていた新開たちの顔を見て握手した
新開は横になって、鏡の介抱受けた
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