丘の上の庭 その36 | camouflage

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いつもの通り


ヘジンが 韓国へ行く日まで あと二日


ヘジンと僕は大都市郊外の遊園地に来た


もう僕たちが会うのは 今日で最後だ


目一杯楽しもう


僕はそう思った


ヘジンをお化け屋敷に連れて行った


「止めよう コウキ。苦手なんだ」


そう言うヘジンを無理矢理連れて行った


障子の向こうから手が出てくる


「ひゃあ!何すんの!」


ヘジンは手を払ってパンチしようとした


足元が揺れる


「止めてよお!」


ヘジンは床を蹴った


ヘジンは僕に抱き着いた


そして全体の3分の2くらい来たところで


「お願いコウキ!もう怖い!入口に戻ろう」


と哀願してきたが 僕は


「だーめ」


と嫌がるヘジンと前に進んだ


「あー怖かった…」


「あれだけ驚いてくれるんなら お化け屋敷の人もおどかしがいがあったってもんだよ」


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