丘の上の庭 その23 | camouflage

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いつもの通り

「見て」


ヘジンと朝まで抱き合っていた


海から朝日が昇ろうとしていた


ヘジンの顔色は戻っていた


「コウキ写メ撮ろう」


僕はヘジンに顔を寄せ シャッターを押した


ヘジンの顔は笑顔を取り戻していた



「もういいよ。家に行く。これ以上いたらばれる」


ヘジンはジーンズについた砂を払った


「また浜辺に来ようね。じゃ学校で」


ヘジンは右手を上げて走って行った


うちも親が起きる


家へ向かって急ぎ足で帰る




ヘジンと僕はマンソンのいる高校に受かった


ナツは県外の高校に行くといい 家族ごと街から引っ越した