丘の上の庭 その6 | camouflage

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いつもの通り

ヘジンとナツは、僕の視界に互いがいない時に、互いの悪口を僕に吹き込んで行った



あの子と遊ばないで



あの子と話さないで



何がどうなってるのか分からなかった当時の僕には、ただ怖かったというのがある



幼稚園全員で行く夏のキャンプは マンソンとアキヒロが、よく僕のそばにいた



アキヒロは事情は知らなかったが、聡いマンソンが連れてきてくれていた

僕は二人に保護される形で


「ちょっと裏山に基地作ろうぜ」



と誘われて行った



マンソンやアキヒロが兄貴みたいに その頃は思えていた