マーガレットホテル057(いったん休養) | camouflage

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いつもの通り

「鹿島くん、3分10秒」

綾奈が車の中から叫ぶ

八ヶ岳寮に着いた日の夕方、長距離ブロックの選手たちは軽めにロードを走っていた

「鹿島、ちょっと早いぞ、少しペースを落とせ」

赤水の運転から熊谷監督が叫ぶ

「ふう、電車乗ってきて宿舎に着いてからすぐの、あの走りには着いていけねえな、三ツ境」

聡と上級生数人は大丈夫なのだが、中津には厳しいらしい

新開は既に遅れている
いきなり走るとは思ってなかった

「秀俊が2区確定だな」

そんな事を考えながら、新開は走っている


夕食はボリュームがある料理だった

八ヶ岳寮には一週間いる予定だ

夜はマッサージを受けて、あとは自由だった


「何かこんな所にいると、何かテンション上がるな。体はピンピンだ」

「そうだよね。でも外に出てるのは私たち2人だけかな

数分後

「ああ…、気持ちいいーっ!イクイク」

あんまり他のとこにいても、やる事は大して違わない、鏡と新開だった





聡たちは数人で、女子を交えてゲームをしていた

サッカーのゲーム

「あーっ!ポルトガル、ぺぺが退場しちまったよ。3対0でまけてんのに」