マーガレットホテル023 夏4 | camouflage

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いつもの通り

夏真っ盛り
甲子園球場のその日は好ゲームでわいていた
二回戦、太宰府東対赤城山高校のその試合は、6回まで0-0の投手戦

太宰府東は一回戦からスタートし、2-1でき勝った

今日は全校生徒が応援中
福岡県大会を抜けるのも大変なのに、初出場で甲子園1勝を成し遂げた

「うち、まだヒット1本しか出てないよ」

綾奈はアルプススタンドで聡と隣同士で観戦中

ブラスバンド、チアガール、何とか練習で間に合わせ、一回戦の応援からアルプススタンドで頑張っていた

綾奈が見る前の競技会で聡は何とか28分58秒09と、10000メートルの自己最高記録を出した
とりあえず聡は、ほっとしている

太宰府東の二番バッターがノーアウトから良く粘り、フォアボールを選んだ

「おー。やっと2人目のランナーが出たな」

二番バッターは、チームで新開の.444に次ぐ、.252という打率を福岡県予選で出した

続く三番バッターはバントでランナーを二塁に進める

「彼、三番なのに.182っていう数字残せなかった。良く甲子園出れたなあ」

綾奈が1人ごちる

ワンアウト二塁で、四番の新開に回った

「ここは欲しいな、是非とも1点」

新開は落ち着いていた
自分有利のカウントになり、ピッチャーが投げた直球を跳ね返した

ランナーは三塁を回り、7回表に先制
左中間の間を抜けて行った打球
新開は二塁でガッツポーズをした


1点差のまま8回まで試合は続く
綾奈たちには、新開が大崩れしないように見受けられる

「これで良いかも。飲み物買いに行かない?」

綾奈は聡を連れ、スタンドから出て行った