さて、インドネシアは先週から新年度になりました。
お兄ちゃんも新学年ということで、2年生です。✌️

相変わらず自宅学習でございます。

課題が毎日出る日々、再び。
送られてくる問題文をノートに書き写す作業から私の1日が始まります。


一度も学校行ってないので、お兄ちゃんはもちろん、私も2年生になった実感はないですね。

インドネシアの学校は元々、日本みたいな修了式や始業式なんかはないらしいのですが、それにしてもね。

ああ、うちの学校はひと学年ひとクラスなので、クラス替えはありません。
そのまま持ち上がりました。
なので、1年生の時のママさんのWAグループ(※ここではLINEではなくWAが主流です)がそのまま2年生グループです。

担任の先生は新しくなりましたよ。
先生も顔を見ないまま名前だけでやり取りしなきゃいけなくて大変そうですね。


で、1年生だった時、お兄ちゃんは出席番号が24番だったのが、今年度は23番なんですよね。

そのまま持ち上がったのに。

それで改めて思い出しました。
旧友クリスタルのことを。


クリスタルは、幼稚園が同じ子でした。
卒園式のときの記事(→これ)にもちょっと写ってるんですけど。

お兄ちゃんが幼稚園通い始めた頃、私は小僧さん(乙)が生まれたばっかだったので送り迎えはずっとパパに任せてました。

ある日、パパが幼稚園でこう言われたそうです。


「ありがとう、Hくんのおかげで最近うちのクリスタルはようやく皆に馴染んだ」
って。


クリスタルはオーストラリアとインドネシアのハーフでした。
お父さんがオーストラリア人であちらにいて、お母さんとおばあちゃんと暮らしてるハーフちゃん。

まぁうちも日イハーフなんですが、言っても所詮アジア人同士なのでそんなに容姿は目立ちません。ここはチャイニーズも多いから、よくてチャイニーズの子だと思われる程度。

だけど白人の血が入ってるクリスタルはやっぱり他の子とかなり違う。髪と目の色は薄く、鼻がスッと高く、肌も(インドネシア基準では)かなり白い。

こちらの人は、とにかく白い肌を見ると褒め称えます。クリスタルにも、多分たくさんの人がそうしてきたんだと思います。

クリスタルにはそれが嫌だったそうです。

自分が他の子と違うと言われるのが。
お父さんがオーストラリア人なんだねって言われると、怒ったんだそうです。

ジャカルタやバリみたいな場所ではいざ知らず、ここでは外国人なんてほとんどいません。
物珍しく、良くも悪くも目立つのです。


幼稚園に入っても、クリスタルは他の子と遊ぶこともしなかった。


言葉の問題もあったみたいです。

ここの子は、小さいうちはジャワ語のみで喋り、幼稚園や小学校でインドネシア語を習ってからインドネシア語を話すのが普通。

幼稚園に入りたての子は、ジャワ語とほんの少しのインドネシア語が出来る程度です。

クリスタルの家庭では、まずお父さんとのコミュニケーション言語である英語を教えてました。
そしてもう一つ、宮廷で話すような丁寧なジャワ語。

ジャワ語はかなり複雑な言語で、荒っぽい言葉から王様に対して使う最上級の敬語まで、何段階も種類があります。

ウォノソボで日常使いするジャワ語は、少し荒っぽい部類。田舎方言です。

でも小学校に入ればジャワ語の授業で丁寧なジャワ語もやります。お母さんとしては、せっかく覚えるならと、いずれ使う丁寧で上品なジャワ語を教えたようです。


でも、だからクリスタルは他の子たちと言葉が通じませんでした。
他の子たちのような、荒っぽい田舎方言も、少しのインドネシア語も、出来なかった。
だから余計に距離があったんでしょうね。
いつもムスッとしていたそうです。


そこへ、日イハーフのうちのお兄ちゃんが入ってきた。
お兄ちゃんもジャワ語は出来ませんが、とにかく他人が大好きなので通じてても通じてなくてもインドネシア語で押し通します。
小さい頃からそうやって近所の子と遊んできました。


ほら、Hくんは日本人の子だよ。でもああやって一緒に混ざってるよ。外国人の子は変じゃないよ。

そう言われて、段々とクリスタルも一緒に遊ぶようになったのだと、
クリスタルママが話したそうです。


私が自分で幼稚園に送り迎えする頃には、クリスタルはよく笑う子になっていたので
以前のことはよく分かりません。

ただ、『自分だけ異質』なのが嫌だったのなら、異質仲間が出来て良かったねと思いました。


なんにしろ外国人が少ない街。
クリスタルママは私にとっても初の身近にいる国際結婚仲間で、ビザのことや異文化あるあるなんかを話せる相手になりました。



クリスタル一家は、たまにひと月くらいオーストラリア🐨に行ったりしながら暮らしていましたが、

幼稚園卒園を控えた時期くらいからは、お父さんがちょくちょくこちらに来るようになります。

やはりひと月、ふた月滞在しては、お父さんだけまたあちらに帰っていく。

弟も生まれました。
エドワード。





クリスタルパパはインドネシア語が出来ず英語オンリー。
インドネシアには英語が出来る人は結構いますが、やはりウォノソボのような田舎ではそれも限られます。

うちのパパは昔バリで外国人と仕事してたので、そこそこ流暢な英語ユーザー。

同じ国際結婚家庭なのに加え、クリスタルパパの数少ない話し相手ということで、付き合いが増えるようになりました。


うちの庭で焼き鳥やった時のやつ↓


クリスタル一家と、同じ幼稚園のアフィカ親子と一緒に。
みんな同じ小学校に上がりました。


パパはたまにのり巻きを作ってお兄ちゃんの弁当に持たせてたんですが、
アフィカとクリスタルがのり巻きが好きとのことで
即興ワークショップ。



2人も挑戦!



上手に出来ました!



小僧さん(乙)とエドワードは言葉は通じませんが、気は合います。


長くなってきたので一旦切って、次に続きます!