あけましておめでとうござますー🌄
インドネシアで迎える11回目の新年でございます。
年々、日本の正月を忘れていきます。
例年、年越しは焚き火か炭火焼でトウモロコシとかイモとか焼いて花火〜って感じだったんですが、
今年は教会の勉強会メンバーで何やら本格的に炭火焼チキンなんかを用意して食事会なんてしてました。
場所は我が家の裏の、従兄弟宅。
前に新築祝いやったとこ。(詳しくはこちら)
材料はみんなで持ち寄り。中々に豪華になりました。
しかし我が家の割り当ては、食材ではなくこちら↓
重火器ですね。
これが長篠の戦いで織田軍が編み出したという三段撃ちですね。
交代で、撃って準備してってやることで間断なく射撃出来るという…
ファイヤー!ファイヤー!ファイヤー!!!
打ち上げ花火は下から見る派の皆さん
餅は無いので、クタン・バカール(ketan bakar)という餅米とココナッツを焼いた軽食で代用しました。
クタン↓
見た目はアレですが、まぁまぁ雑煮(のようなもの)っぽい!!
クタンを汁物にぶっ込んだのは初めてですが中々使えるということを知ってしまいました。
そういや、今年は亥年ですね。
インドネシアにも一応干支の概念はあるんですが、あくまで華人の文化なので生粋のインドネシア人にはあまり関係のないことではあります。
華人の正月は旧正月(春節祭)なので、干支が変わるのも旧正月です。
日本は亥年🐗だけどこちらはまだ戌年🐶なんですねー。
で、イノシシと犬の話。
ジャワ島の西部・スンダ地方に、とある昔ながらの競技、アドゥ・バゴン(adu bagong)というものがあるそうです。
アドゥは試合とか競争といった意味ですが、バゴンとは??
スンダ語でイノシシのことだそうです。
ちなみにインドネシア語でならイノシシはバビ・フタン(babi hutan 森の豚)とかチェレン(celeng)とかですね。
あと、厳密に(?)バビ・バゴンと言った場合にはこちらを指すのかな?
スンダイボイノシシという、ジャワ島とその周辺固有の種だそうです。
まぁでもざっくりとイノシシということで。
その、アドゥ・バゴン…イノシシの試合って何かというと、闘犬や闘鶏のように、イノシシを戦わせるんです。
犬と。
しかしイノシシと犬ですからね、かなり激しい戦いになるようです。
使う犬も、ピットブルなどのそれこそ闘犬用のやつだとか。
どっちもただじゃ済まない。
そもそもが、農作物を荒らすイノシシの数を減らす為の競技なので、命を落とすこと前提なんですね。
そりゃまぁ激烈になるんでしょう。
しかし近年は動物愛護の観点からこれに反対する声が出たり、実際に自治体が禁止したりしてるそうです。
日本でも馬が崖を駆け上る神事に対して反対の声が出たりなんてありますもんね。
ちなみにイノシシ(というか豚)も犬も、イスラム教では禁忌の対象です。
食べてもダメだし、犬なんかも舐められたら何十回と手を洗わないといけないとか。
この辺は、豚の生肉や狂犬病で多くの人が命を落としてた時代の知恵だという人もいますね。
確かに合理的。
で、イノシシも犬もダメなのに、こういう競技が生まれたのは面白いなぁなんて思っちゃいます。
いやむしろ食用に出来ないからこういう方法で減らそうとしたのかな??
なんにせよ、そのうち見られなくなるものでしょう。
次の亥年にはどうなってるんでしょうか?