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そうそう、お兄ちゃんはこんなんでした。
最近はカメラを向けるとわざとこんな顔…
私がテノン行列参加してる間は小僧さん(乙)はパパとカンガルー状態で。
こちら、違う村に住んでいますがパパの従姉妹。
今はジャカルタでお仕事してますが帰省していました。
なんと!人見知りが激しく、パパママ、それと毎日顔を合わせるご近所さん以外には抱っこされたがらない小僧さん(乙)が、あっさり抱っこを許してる!
初対面なのに!!
男たちが、トゥンペン(Tumpeng)と呼ばれる円錐形に盛り付けたご飯を持ち寄って並びます。
トゥンペンは、主にお供え物だとかお祝いの場で使われるもので、儀礼的な意味合いの強いものです。
これはコボル・コボル(Kobol-kobol)というんだそうで、スラマタンの一種です。
スラマタン(Selamatan)とは、例えば結婚や出産などのめでたいことがあった時、新しく家を建てたりバイクや車を買ったりした時、稲刈りをした時、もしくは病気治癒などの願い事がある時、あるいは誰かが亡くなった時、そして死後何日、何年といった法要がある時などなど…
皆で集まって幸先の良い未来を願って祈り、食事を共にするという伝統的な習慣です。
村で暮らしてるとしょっちゅうあります。
で、コボル・コボルの場合は、何のための祈りかというと、これ↓
お祭りのもう一つのメインイベント。
二日二晩に渡る上演が、スムーズにいきますように、ということかな。
スラマタンは主催側(結婚式を挙げた家とか)が食事を用意するけど、コボル・コボルは各人持ち寄り…といった違いの他に、
コボル・コボルの最大の特色は祈りが終わった後にどんちゃん騒ぎをすること。
お皿を叩いて、手を鳴らし、その場で適当な踊りを踊ったり歌ったり。
宴会状態。
ひとしきり騒いでから、やっと解散。
持ち寄ったトゥンペンはその場では食べずに持ち帰りです。
(普通のスラマタンも食事は持ち帰ります)
そうして始まるワヤン。
観客 |幕 | 人形・人形使い
↑こういう感じに。
しかし時代が下るにつれてスタイルも多様化し、ここではもっぱら、人形の側から観劇します。
↑私の大好きな三兄弟。いつかこの兄弟たちの話をがっつり書きたい…
幕を照らすのは今は白熱灯の光ですが、昔はヤシ油を燃やしたランプを使っていたそうで、炎で影がゆらゆら揺れてそれはそれは幻想的だったんだとか。
今でもね、人形側から見ていても、こうして人形を大きく降った時、幕に影が大きく映し出されるのは中々見応えありますよ。
『影絵』の醍醐味です。
村のメインストリート(道幅3m)沿いの家の壁をペンキで塗り直し、ワヤンの人形たちを描いていくというものです。
どこかの地域で、何もなかった村の全戸をペンキで虹のように塗り直したら、それが話題となり観光に繋がった…というニュースがありましたが、
あれにあやかったんですかね。
観光に…なる…かな?
まぁ通りすがりの人々には「やたらワヤンの絵がある村」と認識されるかもしれません。
娯楽や嗜好品に溢れる現代ですが、ここらの人にとってはワヤンはまだまだ身近な存在なんですねー