さて、5月末からイスラム圏では断食月となっております。
1ヶ月、日中は飲食をしないんですねー。
非イスラムの人はやりませんが、イスラム教徒が大多数を占めるジャワ島では、全く無関係というわけにはいきません。
期間中は人目につくところで飲食をしないのが暗黙のマナーですし、教育機関のスケジュールも断食月を考慮して組まれます。
特に今年は、5月末〜6月末が断食月で、6月27日前後がインドネシア最大の祝日レバラン。
多くの学校で、レバランは当日だけでなく前後何日かの大型連休となります。
通常は6月中旬が終了式や卒業式となりますが、そうした行事とかぶるんですねー。
で、今年は小僧さんの幼稚園では、
5月24日に遠足をした後、その週末から
断食月始まりの休み(26〜29日)
↓
ハッピーマンデーみたいな、ついでの休み(30日〜6月3日)
↓
約2週間登園(ただし断食月中につき、通常より30分遅れでの始業)
↓
今年度終了、レバラン休み(16日〜29日)
↓
年度末休み(30日〜7月15日)
↓
7月17日、新学期
という、超長期休暇となりました!
そんなわけでですね、無事今年度終了、成績表も貰ってしばらくは自宅でゆっくりな生活です。
パパも一年で一番の繁忙期なので、お休みだけどお出掛けはレバラン終わったらね。
断食月には普段と違うことが色々とありますが、そうした風物詩のうちの一つが『buka bersama』と呼ばれる食事会です。
断食は太陽が出ている間は飲食禁止。
なので、日の出前に腹一杯食べ、日中は我慢、日没と共に飲食解禁…というのが一日の流れです。
この、日の出前の夜中2時とか3時の食事をサウール、日没後の食事をイフタールといいます。
インドネシアでは、日没となり飲食解禁となることを、buka(開く)と呼んでいます。
buka bersamaとは、bukaの食事であるイフタールを、友人などとbersama(一緒に)に大勢でしようってことです。
で、先日、小僧さんの幼稚園のママさんたちが「園児とその家族でbuka bersamaしよう!」と呼び掛け、小僧さんも招かれて行ってきました。
ででーん。
buka bersamaは、料理が揃っても日没のお祈りがモスクから流れ、飲食解禁となるまで全員で待つので、壮観な眺めです。
断食月中は、飲食店はどこもいっぱい。
特にbukaの時間にはほぼ満席となっていることが多いので、外食したければbukaの時間は外すか、予約して行くのが吉です。
断食のことはまだよく理解してませんが、お友達と皆で集まれればそれだけで楽しい小僧さん
イスラム家庭の子供であれば、小さい頃から断食に慣れていくのが普通ですが、幼稚園児でもう完全に断食してる子はあんまりいないんじゃないかな??
地域にもよるのかもしれませんが、私の周囲では8歳〜10歳くらいで始める子が多いです。
(家に遊びに来た子にご飯やお菓子出して大丈夫かどうか知るために親御さんに確認してる)
一度試してみて、途中でお腹が痛くなったりすればその年は中止にして、また来年の断食に挑戦…といった感じに無理せずちょっとずつ進めるようです。
buka bersamaは、断食をしてようとしてなかろうと関係なく参加出来るので、幼児でも非ムスリムでもOKなんですねー。
今の幼稚園はミッション系であることもあり、非イスラムの家庭もそこそこいます。
断食をしていてもいなくても、断食月がどういうもんか共に味わえるのは、子供たちにとって良い経験になるんじゃないでしょうか。