こちらの続きです。
凌亮は私のおかげで今幸せな生活を送れてると言った。
こう言ったら失礼かもしれないけど、離婚前の生活を思えば大抵のことが幸せだと感じるだろう。
私がいてもいなくてもそれに変わりはない。
「私の幸せを奪った」という言葉で離婚前の凌亮を責めたことがあったけど、その私の幸せがまだ戻ってきてないことに凌亮は気付いていない。
凌亮の部屋でお料理を一緒に作るのは楽しかったし喜んでもらえるのも嬉しかった。
凌亮が快適に過ごせるために私ができることはしたいと思う。
でもそれが私の幸せとイコールなわけではない。
通い妻みたいなデートばかりになることを私は望んでいるのか自分自身ずっとわからなかった。
ただはっきりしているのは、ホテルで過ごしていた今までの幸せな時間は凌亮の部屋にはない。
今までは近場のお店に一緒に行くときは「平気かな?」と用心していたのに、フリーになった途端凌亮は全く気にしなくなって、私だけが毎回ハラハラしていること。
凌亮の部屋でのデートばかりで、凌亮が離婚してから手を繋いで歩くこともすっかり無くなったこと。
肌を重ねることもなく簡単に済まされて、それが続いて虚しさが残ったこと。
そんなモヤモヤが出てきている。
凌亮が私の気持ちをわかってくれるなら、たとえ会う頻度が少なくなっても、1か月に1度はホテルデートをしたい。
私に今までの幸せを戻してほしい。
もしそれでもホテル代にお金を使うのは勿体無いと思うなら、凌亮は私を幸せにしてくれる人ではないし、凌亮もわざわざ人妻である私と付き合う必要はないと思う。
こう打ち明けたら、凌亮はどう思うのだろう。
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