木馬からギリシャ軍兵士が出て来るのを
目撃したデイポポス王子は
慌てて飛び出すも丸腰だった為に
あっという間に惨殺されてしまい
この光景を見ていたヘレネは
小躍りして喜びました

トロイア国内ではギリシャ連合軍による
虐殺が始まりました
老若男女誰彼構わず男は暴行され殺され
女は強姦され殺されました
幼い赤子も容赦なく殺されました
後の復讐を防ぐ為に王族も住民も
全員殺すのがこの時代の戦争の
基本だったようです

唯一 女性は捕虜として

妾にされた者のみが生き残れたようです
更にあちらこちらで放火が行われ
トロイアはどんどん燃えていきました

勝った陣営が都市国家を丸ごと消滅させる為

まさに戦争=国家の存亡をかけた争いだったのですね

ネオプトレモスは
勇者エウリュピュロスを倒しポリテス王子を負傷させ
ポリテス王子がゼウスの祭壇に逃げ込んだ所
父プリアモス王の目前でポリテス王子に止めを刺し
怒り狂ったプリアモス王も殺害しました
その後、ヘクトルの息子アステュアナクスを
母親アンドロマケから奪い取り
トロイアの城壁から投げ捨て殺害
アンドロマケを捕虜にしました
アンドロマケとの間に3人の子供を作った後に
彼女と別れ自身を参戦させてくれた
ヘレノス王子にアンドロマケを譲り
メネラオスとヘレネのヘルミオネと結婚しました

がヘルミオネがオレステスの初恋の人だった為に

ネオプトレモスはオレステスに殺されました

王妃ヘカベはオデュッセウスに
分け与えられましたが
オデュッセウスはこの怒り狂った
年老いた王妃を拒否したので放逐され
次第に牝犬へと姿を変えて
吠えながら走り去って行きました

 

オデュッセウスは帰国しますが

故郷のイタケに辿り着くまでに

約20年もの歳月を費やしました

アガメムノンは王女カサンドラを捕虜にしました
この時 カサンドラはアガメムノンに
もし国に帰ったら地位も名誉も剥奪され
死ぬ事になるだろうと予言しました

事実 長女イピゲナイアを生贄にした事と

トロイア人の妾を連れて来た事で

妻クリュタイムネストラに恨まれ

愛人アイギストスと組んだ彼女に殺されました

がクリュタイムネストラは息子オレステスに

復讐されミュケナイ王になった愛人共々殺されました

メネラオスはこの戦いでヘレネに再会したら
彼女を殺そうと思っていました
が無事にヘレネと再会したメネラオスは
彼女を見た瞬間にそんな考えを忘れ
ヘレネと共にスパルタに帰国しました

がヘレネはトロイア戦争の発端になったという事で

メネラオスの甥オレステスに殺されました

アイネイアスは炎上するトロイアから
父アンキセスを背負ってどうにか逃走し
イタリアに上陸してローマを建国しました

ヘレノス王子は途中でギリシャ側に投降して
有意義な情報を提供した為に
トロイア王子で唯一 殺されずに済み
未亡人になったアンドロマケと結婚して
エベイロスの王になりました

シュリーマンが発掘した
トロイアの遺跡は
9層からなる階層都市で
7層以降が戦争による壊滅だったらしく
6層は地震による倒壊だったそうです
海も山も近いトロイアは
狙われる事が多かったようで
常に侵略を受けていたようですね