トロイアで競技大会が開かれ
その賞品としてパリスの住むイーダ山の
牧場の牛が盗まれた為にパリスは牛を追って
トロイアの街に行き
そこで開催されていた競技大会に出場し
優勝して自分の牛を奪い返しました
が飛び入りが優勝した事に納得のいかない
トロイアの王子ヘクトルがパリスに
決闘を申し込みます
それを見たプリアモス王の従者がパリスが
捨てられた王子アレクサンドロスだと気付き
プリアモス王を含め王族の人々は
王子の帰還を喜びます
ただ一人王女のカサンドラは浮かない顔です
彼女は太陽神アポロンの巫女で
パリスがトロイアを滅ぼす事を予言していました
がカサンドラはアポロンの機嫌を損ねた事があり
彼女の予言は誰にも信じないように
されてしまってました

 

ちなみにこれ何をしてアポロンの

機嫌を損ねたかと言うと

アポロンはカサンドラをかなり気に入ったので

全力で愛情を注いだけどカサンドラは

アポロンの愛をそのまま受け取る事が出来ず

不安に思ってしまった事が原因でした

いやいやアポロンって太陽神のクセして

物凄く承認欲求の強いみみっちぃ男ですねぇ~

太陽のようにドーンとしていればいいのに・・・

トロイアの王子としての身分を復権した
パリスは満を持して
新造船でスパルタに向かいました
この時にパリスの妻の泉の女神オエノネは
パリスを必死に止めましたが
パリスは彼女を振り払って行ってしまいました
オエノネも預言者でパリスがヘレネを選んだら
彼は死にトロイアも滅びるだろう
と予言していました
ちなみにパリスがギリシャに向かったのは
サラミスに嫁いだトロイア王族の
ヘルシオネに会うとの名目でした

ついでにスパルタにより王子として

外交でもしてこようって事なんでしょうね

 

トロイアは王女カサンドラや
パリスの妻オエノネの予言を
ちゃんと聞いていれば滅ぶのは
回避出来たのかもしれませんね

ちなみに各都市国家の場所ですが
サラミスはサロニコス湾の島で
スパルタは現在のギリシャのスパルティ

サラミスからスパルタまで約200Kmあり

トロイアからスパルタは約900Kmでした

トロイアはトルコ共和国のエーゲ海沿岸から

2Kmちょっと内陸に行った所にあり

シュリーマンが1980年に発見した遺跡があります

パリスの住んでいたイーダ山は現在のイダ山又はカズ山で

トロイアの南方約100Kmに位置します

これはグーグルマップで検索した結果ですが

こうして実際の地図で見てみると

移動距離が結構えげつない事になっていますね