第二部は生徒会室が舞台

第一部の教室での出来事の時に

生徒会室では何があったのか?

それが描かれています

それによって第一部で謎だった部分も

少し解って来ますね

 

告白とは「肉を切らせて骨を断つ」行為です

 

以下ネタバレありです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室

咲子が1人佇み光への愛を呟く

暫くして光が入って来る

光は後輩に人気があり

ボタンもネクタイも上履きも取られたと話す

和枝と裕子が生徒会室に来て

和枝が光にボタンをねだるが既に無く

2人とも走り去った

光は制服は大好きだから

ブレザーだけはずっと持ち続けると話す

咲子は教室に忘れ物を取りに行く

 

生徒会室に1人残った光

そこに咲子を訪ねて芽衣が来た

芽衣は光との間に秘密があるようだった

がそれを口外する気は無いと光に言う

芽衣があかりからの連絡が無いと言うと

光は謝った

芽衣は生徒会室を後にした

 

咲子が戻って来て雑務を行う

光は開けた窓から入った桜の花びらを

掃除するように咲子に言われ

渋々掃除をする

光は咲子が美人だと言うが

咲子は自分は美人では無い

美人はもっと自分の言いたい事を

ハッキリ言ってお洒落に気を使うが

自分はそうではないと言う

光は咲子が以前 人気者のたかし君に

告白されたけどポケットに手を入れている人が嫌い

と断った話をする

でも本心はそんな事はどうでもよく

咲子は光が好きだから断ったんだろうね

 

光に「咲子は何が好きか?」

と言われあからさまに動揺して

「解らない」と答える

まぁ本人を目の前にして言えるわけないよね

このまま何も言わずに別れるつもりだろうけど

その覚悟もそんなに強くは無さそうだね

 

光が咲子の作業を手伝うと言い

最初は了承するもやはり大丈夫だと言う

作業がどうのこうのよりも

少しでも光と長くいたいというのが本音だろうね

光はクラス会に行く気も無いし

手伝わせて欲しいと懇願し咲子も折れる

 

話の流れからあかりの話になり

咲子はあかりが学校を辞めたのに

井上先生が学校に残り処分もされず

平然と卒業式に出ているのはおかしいと言う

それを複雑な顔で聞いている光

 

光は美術部に絵を取りに行く

咲子にはまた戻って来ると伝えた

光が井上先生を好きだった事は確定で

それがどこまでだったのか?

あかりに対し何をしたのか?

がまだ不明ですね

 

光が出て行った後の咲子は複雑だった

言い過ぎたと思ったのだろうか?

頭を抱えて自分を責める

どうやら咲子は光が井上先生が

好きな事に気付いているようで

それでわざと井上先生の話題を出して

井上先生を非難したようです

 

光と共にかのことみちるが生徒会室に来た

かのこは咲子にずっと待っていたと詰め寄る

後から来たみちるを見てかのこのトーンが下がる

みちるがかのこが卒業式をボイコットした事をバラす

が誰もかのこが卒業式にいなかった事に気付いていなかった

かのこはあかりだけが退学になり

井上先生には罰則が無い事に対し抗議したと話す

かのこはクラス会のお知らせを咲子に要求する

が咲子はてっきり配ったつもりだった為に改めて渡し謝罪した

それを受け取りかのこは生徒会から出て行った

演劇部なのにかなり存在感が薄いという設定なんですね 苦笑

 

みちるは咲子に彼氏がいるかどうか訊く

たかし君の件がここに繋がっているんですね

咲子に彼氏はいないと答える

みちるは続けて好きな人はいるの?と訊く

咲子は後ろを向いていないと答えた

みちるがたかし君の話を出すと

光は喜び、咲子は強く否定した

みちるは安心して帰ろうとする

咲子は最後にあかりと連絡取れないのかと訊いた

みちるはそうだと答えて生徒会室を後にした

光は咲子が恋愛騒動に巻き込まれた事が面白かった

それに対して咲子はいい迷惑だと言う

 

咲子が取りに行った絵はどうしたのか?

と光に尋ねるとボタンの代わりに後輩にあげたと言う

咲子が相変わらず人気があるねというが

光は女子が女子を好きとか気持ち悪いよ

と言い放ち咲子は呆然とする

光が咲子の気持ちを知らないとは言え

これはかなりショックだろうなぁ~

告白してフラれたよりもショックが大きいと思います

自分の好意を全面的に否定されたようなものだし・・・

光は女子校で女子に好かれるのは

ただのゴッコ遊びだと言い

本当の恋愛を知る前の練習みたいなものだと続けた

咲子はあからさまに落ち込んだ

が表面上は強がってみせた

光は咲子が自分に好意を寄せている事に

気付いているのだろうか?

もし気付いていてこれをしているなら

だいぶ酷な事をしていますね

光は本心を言うつもりは無かったと言った

もしかしたら直接 断るよりも

こう言った方が咲子にダメージが出ない

と考えたんですかね?

大人なら相手の気持ちに気付いても

相手がアクションを起こすまでは静観する

って人が多いような?

その方が相手にはダメージが少なそうですからね

告白に来た時はある程度 覚悟を決めて来るから

その時ならまだダメージを受けても

持ち堪える事が出来るのでは?と思いますが

今回のように不意打ちで強打されると

ダメージが大きくトラウマになりかねないのでは?

と思いますね

 

咲子はまた井上先生批判を始める

光は先生と生徒が恋愛していけないのか?

と言うがそれはいけないよね

成人が未成年に手を出すのは明確に犯罪だし

まして教師が教え子に手を出すとかもってのほかだ

光は咲子が井上先生の絵を見た事が無いから

井上先生を批判するのだと言う

咲子は光は井上先生の絵が好きなのか?

と尋ねると光は嫌いだと答える

何故か?と理由を訊くとそれがあかりの絵だからだ

と光が答えた

そこまであからさまという事は

あかりが学校を辞めたのは井上先生と

付き合うもしくは結婚を前提として

という理由も考えられますね

最悪 妊娠したとか?

 

がこの回答により咲子は光が井上先生に

明確にフラれたと思っている事に気付きます

光は噂がどうであれ井上先生は

あかりの事を大切に思っていると言います

いや 大切に思っているのなら

卒業するまでは我慢するだろうに・・・

それ相手がアイドルと知っているのに

交際しちゃうような男と同レベルでクズだよ

結局 光も自分の納得出来る

ストーリーを作りそれを信じて納得したんでしょう

現実的には破綻していますが・・・

咲子はそれで納得しちゃっている光が許せないようです

ある意味 光と咲子は同じ境遇だから

同族嫌悪にもなっちゃうんでしょうね

 

和枝と裕子が生徒会室にやって来た

代わりに咲子は生徒会室を出て行った

裕子の応援もあり和枝が光に告白する

が光はその気持ちを否定する

さっきまで話した事も無いのに

何故 そんな事が言えるのか?と・・・

非常に大人げない対応ですね

どう見ても八つ当たりだよなぁ~

それを言ったら井上先生に告白も出来ず

直接言われてもいないのに

フラれたと思いそれでも諦めきれずに

落ち込んでいる光も大差無いよね

裕子が抗議するがそれも否定し

出ていってくれと言い放つ

和枝は裕子にもういいから

と言って謝って去って行った

生徒会室で1人号泣する光

 

そこに梨花が乗り込んで来る

芽衣と咲子も一緒だった

梨花はあかりの件で光に詰め寄る

咲子が自分に話をさせて欲しいと梨花に頭を下げた

芽衣が梨花を制止して教室に戻る

去ろうとする芽衣に光が謝罪する

が芽衣は大学に行けないのは

家庭の事情だと言って去って行った

 

光は咲子に何故 あかりの件を

学校に告げ口したのか訊かないのか?と言う

まぁ訊かないまでも何故 言ったのかなんて

簡単に解りますよね

ただの嫉妬でしょ?

ただ好きな相手の気持ちも考えられない時点で

光の恋は終わっているんだよなぁ~

完全に独りよがりな押し付けであって

そこに愛情は存在していない

これ以上は何を言っても

ただの自己保身の言い訳でしかありません

そういう行動をしてしまったわけですからね

物事には後から反省しても

帳消しにならない事があるという事を

決して忘れてはいけません

 

光は自分の容姿、性格の否定を始めるけど

それが咲子にとっては拷問になる

という事を全く解っていない

この行為も光が相手の気持ちを

全く考えられないという現れですね

後悔しながら全く反省も出来ていない証拠です

告白出来る出来ないは自分が傷付いても

相手と近付きたいという気持ちの大きさが必要で

自分の容姿や性格は関係無く

そういう判断は相手がする領分なんですよね

いくら多くの人に容姿や性格を褒められても

意中の人にとってそれが気に入られるものとは限らない

逆に多くの人に褒められない容姿、性格でも

意中の人にとっては好みかもしれない

そこを勘違いしている人は非常に多いです

いくら自分が傷付いてボロボロになろうとも

一歩を踏み出すかどうか

肉を切らせて骨を断つ

そういう気概が告白には必要だと思います

 

光が何を言おうが咲子には何も言えない

咲子も光と全く同じだから

光が自分に対して言うダメ出しは

そのまま咲子に対するダメ出しでもあります

が咲子は落ち込む光を見て

どうしようもなくなったのか光に告白する

自分が傷付いても想いを伝えたい

という気持ちになれたんでしょう

咲子は鞄からプレゼントを出し光の前に置く

光は咲子に「ごめん」と言う

咲子はそれは今まで気持ちに気付かなかった「ごめん」か

告白を受けての「ごめん」かを訊く

が光は咲子の顔を一度見ただけで

鞄を持って生徒会室から出て行った

机の上に残されたプレゼントが答えなんでしょう

窓の外では桜が散っています

 

泣き崩れる咲子

意を決したように戻って来た光

咲子に礼を言ってプレゼントを受け取る

が気持ちを受け取ったわけではなく

自分が同じ立場だったらと考えた感じかな?

光はもうボタンは無いからと

咲子に自分のブレザーを掛けた

窓の外にシャボン玉が飛んでいて

どこからか校歌が流れてくる

それに合わせて校歌を唄う光

咲子も顔を上げて唄う

 

 

 

「登場人物」

★千野咲子:矢島舞美

学級委員長で生徒会書記

地元の大学に進学する
★朝倉かのこ:中島早貴
演劇部部長
行動力はあるけど気弱
★佐伯みちる:鈴木愛理
仲良しグループで以前はあかりもいた

人間関係面倒臭い

地元の大学に進学する
★小山田芽以:岡井千聖
仲良しグループで以前はあかりもいた

スマホ依存症

地元の大学に進学する
★金子梨花:萩原舞

仲良しグループで以前はあかりもいた

根っからのヤンキー気質

地元の大学に進学する
★藤宮光:福永マリカ
生徒会長
女子生徒から人気が高い

春からは東京の大学に進学する
★出口和枝:野村みな美
光にボタンを貰おうと生徒会室に来るが

すでに無く立ち去る
★春名裕子:一岡伶奈

和枝の付き添いで一緒に生徒会室に来た