「LGRD社」は協議で決まった
ヘルマンド州のある村に簡易基地を設営し
隊員を常駐させ24時間体制で村を監視警備し
そこに農業技術者も宿泊させ
農業技術指導を行えるようにした
簡易基地は軍隊でも使われる
耐爆型の防弾コンテナハウスを
MRAP(耐地雷待伏防御)仕様の
PLS(パレット化搭載装置)付き
トレーラーに搭載し
これを数台並べたもので
防弾コンテナハウスには
対RPG(対戦車擲弾発射器)用の
スラットアーマーやAPSまで装備されている
スラットアーマーとは鉄柵を周囲に張り巡し
RPGの信管を早期に作動させる事で
被害を軽減するもので
その形状からケージアーマーとも呼ばれている
APSはアクティブ・プロテクション・
システムの略でレーダー波や
レーザー波などのアクティブセンサーや
赤外線、可視光、紫外線、
音響などのパッシブセンサーで捕捉した
脅威に対し、ゼロコンマ秒で迎撃弾を発射し
命中する前に脅威を撃破する装置で
ロシア製のアレーナや
イスラエル製のトロフィーが有名だが
これらは普通 軍用の装甲車や
脅威度の高い地域に赴く戦車くらいしか
装備していないものであり
たかが民間の警備会社が
装備するほどのものではない
これだけではなく村の周囲には
無人センサーが設営され
農地には定期的にUAV(無人偵察機)が
飛ばされた
さらにトレーラー群の両側面に
MRAP仕様の6×6装甲車が停車している
装甲車はさらに6×6装甲車がもう1台
さらに4×4装甲車が2台の計5台あり
この村に派遣された隊員は計24名だった