Chapter _ 17-1 月だけが知っている物語
月曜日の朝。
——昨日……どれくらい遊んだんだっけ。
二人で飲んで、雨が降って、タクシーを拾おうとして……
でもまた止んで、結局歩いて帰った気がする……。
「……っつ、頭痛ぇ……。」
重たい頭を抱えながらスマートフォンを見ると、メッセージが届いていた。
『ハン・ジュヨル君。いや、“探偵”だったかな。
捜査室が完成した。今日から完璧な捜査を期待しているよ。』
「了解です、総長。
この事件から、必ず解決します。」
小さく呟き、俺は身支度を始めた。
シャワーを浴び、チームメンバーに
“捜査室完成。至急集合”とメッセージを送る。
着替えを済ませ、すぐに家を出た。
捜査室へ向かう足取りは、
大学に入学した日のそれとはまるで違っていた。
あの頃は、ただ胸が高鳴るだけだった。
だが今は違う。
責任、重圧、守るべきもの——
様々な感情が胸に積もっている。
それでも、不思議と足取りは軽かった。
校門をくぐり、本庁へ向かう。
軽い足取りのせいか、あっという間に本庁前へ到着した。
すでに何人かのチームメンバーが集まっている。
「おーい、チーム長〜!
初日から遅刻かよ〜?」
その“チーム長”という呼び方。
正直、いまだに慣れない。
だが兄貴分たちもミナも、面白がっているのか、ことあるごとにそう呼ぶ。
「……その“チーム長”って、めちゃくちゃ違和感あるんですけど。」
「ジュヨルよ。
王冠を戴く者は、その重みとからかいに耐えるものだ。知らんのか?」
「……ミナ、それ微妙に違う名言じゃない?」
「似たようなもんでしょ。
いちいち揚げ足取る?」
「はいはい、そこまで!
そんなことより——新しい捜査室、見に行こうぜ!」
俺とミナの肩を掴み、兄貴分たちがぐいっと引き寄せる。
そのまま、全員で本庁の中へと足を踏み入れた。
新しい場所。
新しい責任。
そして——新しい戦い。
扉の向こうに、俺たちの“本当の始まり”が待っている。
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