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この前の土曜日は、3~6か月のペースで通っている『こどもクリニック』に行ってきました。
次男坊が誕生してから、定期的に次男坊が産まれた病院に検診に通っていましたが、2歳検診のときに発達が少し遅いようですね、と医師に言われました。
2歳半の検診のときにも同じようなことを言われ、心配になった妻が『こどもクリニック』を紹介してもらいました。
この『こどもクリニック』では、心身の発達に悩みを抱えている子どもや心身の発達が心配されている子ども、その家族に対して外来治療・入院治療・短期入所を実施しています。
ここの外来治療に通い始めた時は、医師の言うことがよく理解できませんでした。
と言うのも、次男坊の行動を心理学的な解釈に基づいて、どう接して良いのか助言してくれるのですが、正直に言わせていただくと、全くちんぷんかんぷんでした。
その場では、理解したようなつもりになるのですが、帰りの車の中では、多分こういう事を医師は言っていたのだろう、などと妻と確認しあっていました。
『こどもクリニック』に行く度に、医師は「その後、どうですか?」と聞いてきます。
本来なら、医師の助言どおりに実践して、ある程度の成果を示すのが優秀な親かもしれませんが、次男坊の普段の様子を夫婦でかわるがわる話をして、また色々と助言を貰う、という繰り返しでした。
次男坊が自閉症と診断されたとき、果たして『こどもクリニック』に、従来どおり通うことは意味があるのか?と妻と議論したこともあります。
しばらくの間は惰性で通っていたことは否定できません。
医師の助言も聞いた直後は理解しているつもりなのですが、実際に次男と接している中で、そんなに役に立っているとは思えませんでした。
でも、医師や保育園だけに頼ることなく、自分達も積極的に関わっていくことを考えて、最近は色々な本を読んでいたりしたせいでしょうか?
この間の土曜日に、いつもどおり最近の次男坊の様子を話した後に医師からの助言を聞いていると、何だか凄くよく分かったのです。
変な言い方ですが、手応えって言うんでしょうか?
いや、違いますね・・・。適した表現が思い当たりません。
次男坊の成長に対する僕達夫婦の関わりと医師の助言とが、ようやくシンクロしてきたような感じがしました。
僕達夫婦は、今年5歳になる次男坊をまわりの5歳の子どもと比べ、次男坊のとる行動が理解できなかったりすることがありますが、医師から見ると発達年齢が実年齢より低い次男坊の行動は、何ら不思議の無い行動だと言うのです。
発達年齢相当の行動だと考えれば、理解できることもたくさんあります。
例えば、何かの行動を促す時に、急に全身の力を抜いて座り込んでしまったりすることがあります。
いつも妻は、そんな次男坊を両手で立たせたりしています。
医師が言うには、昔、「おかさんといっしょ」の中でじゃじゃまるというキャラクターが歌っていた歌で「ピクニックマーチ」という歌があったそうです。
長男坊が小さい時に見ていた「おかあさんといっしょ」では、既にじゃじゃまる達は出てきていなかったので、その歌を知りませんでしたが、
みぎあしさん よろしくね
ひだりあしさん がんばろうね
ピクニックピクニック いちにいちに
ピクニックピクニック あるけあるけ
・・・という歌詞だそうです。
だから、次男坊が全身の力を抜いて座り込んでしまった時、この歌のように促してあげることが必要だそうです。
妻が両手で立たせたりするのは、心理学的にはNGらしいです。
次男坊は高いところに上ったりすることがあります。
そんなときは、止めなさい!と注意して、抱きかかえるのではなく、周りにクッションを敷き詰めるなど危なくないようにしてあげる方が良いみたいです。
また、買い物途中に、急にこちらの手を振り払って、走り出してしまうときも、追いかけていって連れ戻すのではなく、危なくないようにフォローしてあげながら、何を目的に走り出したのかを理解してあげる事が大事なようです。
僕たち夫婦の行動は、“しつけ”という観点から行われており、次男坊の発達年齢を考慮した心理学的観点とは逆行していることに気づかされました。
このことは大きな収穫だったと思います。
一時は、この『こどもクリニック』への通院を止めることも検討しましたが、今は言い方は悪いですが、利用できるものはできるだけ利用して、貪欲に色々と吸収したい、と考えています。
言語療法を受けたい事も話をして、次回は、次男坊の発達状況を詳細に把握するため、セラピストによる評価が行われるようです。
評価後、再び医師の診察を受け、そこで言語療法を受けていくかどうか決定します。
『こどもクリニック』で、また一つ新しい支援を受けられれば、次男坊の発達にとってプラスになるのではないか、と期待しています。