断捨離
並行企画。今日はこちら。
- 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)/岩波書店
- ¥778
- Amazon.co.jp
この本は、タイトル通り、外国語学習の科学を紹介する本で、マニュアル本的な内容は、全部で6つある章のうちの第6章のみです。
紹介されている外国語学習の研究は、例えば臨界期仮説。外国語を習得するのに、臨界期は有るか否や、というのですね。
本書でとりあげられているワシントン大学のパトリシア・クールさん。TEDのスピーチが、ここでみられます。→The linguistic genius of babies
このスピーチの中で、子育て中のママ的に興味深かったのは、TVやAudioによるExposeでは、外国語の音声識別能力の向上は見られない、という実験。ほうほう。よく、英語で子育て、英語のかけ流し、なんてありますが、ドキッとするうような実験結果です。
でも、『外国語学習の科学』の方には、実際には、人間かテレビか、というよりも、どれだけインプットに注意を向けていたか、という要因が関わっていた、という後日談がのっています。
まあ、当たり前っといえば、当たり前か。
実験、というのは、設定の仕方と、結果の読み方が難しいものだなあ~と改めて思います。
以下に面白かった箇所をピックアップします。
たくさんのインプットが大事、という例。
(1) Open me a beer.
(2) Open me the door.
この2つの文の正誤が分かるか?というもの。
二重目的語構文(SVOO)は、間接目的語が直接目的語を所有することになる、という意味的制限があるため、(1)は○で、(2)は×なんだそうです。ほえー。こういうのは学校で教えないので、たくさんのインプットが必要、だと。(でも、これが感覚的に分かるレベルまでのインプットって、相当の量ですね。)
英語で考える
大量のインプットが大事、とはいえ、意味的な処理だけでは、英語力はつかない。文法的な処理も必要。
インプットだけでは意味的な言語処理でとどまってしまう。文法的な言語処理まで持っていくには、英語で考える(リハーサル)が有効。
定型表現の内部構造を意識する
定型表現の内部構造が分かる、というのも、文法的な処理のひとつ。
例えば、エクスキューズ・ミー、を失礼します、とだけ覚えておくのが、意味的な処理のレベル。Excuae usとも言う、というところまで知って初めて、文法的な処理までいっている、ということ。
あー、これ、私、最近知って軽く衝撃を受けたことを覚えています。映画を英語字幕で観るようになって、何かの映画で観たんですよね。エクスキューズ・アス!?と、びっくりしたのを覚えています。
他にも、Would you do me a favor.だけじゃなく、favorを使った他の表現も覚えておきなさい、などなど。
そうかー。英語で考える、のは大事とは思うけど、今すぐには出来ない。でも、文法とか単語の意味に着目して、ちゃんと調べるってことなら、今からでもできるじゃないか!と、早速LONGMANをひいてみる。
favour : something that you do for someone in order to help them or be kind to them.
(誰かを助けたり、親切にするためにする何か)とあって、例文はこんなのがあります。
Could you do me a favour and tell Kelly I can't make it?
Paul, can I ask you a favour?
I owed him a favour so I couldn't say no.
なるほどー。
ていうか、辞書って字、細かいですね。これ、年とったら、こんな遊び(=英語学習)できなくなりますね。今だから楽しめる趣味、英語学習です。
