修理工場時代の私は仕事もまじめでしたが、
遊びも相当本気でした。
いわゆる「車バカ」というやつで、
とにかく自分の車に全情熱、全体力、全財産を注ぎ込んでいました。
せっせと自分の車を改造しては、
夜な夜な走ったり、サーキットでぶっ飛ばしたり、
事故ったり、エンジン壊したり、
泣いたり、笑ったりと毎日大忙しです。(笑)
そんな自分でしたから、
その当時の工場の経営状態など
知る由もありませんでしたが、
そのころ会社にはいろんな問題があったようです。
社長の家族の相続問題、
そこに付け込んだ詐欺問題、
会社そのものの経営問題。
なんとなく良くは無いくらいには
解っていたくらいで、
私は自分のこと以外は無頓着でした。
それでもだんだん現実的に
いろんな問題が出てきたんです。
あるとき突然迷彩カラーの
怖い人が乗っている凱旋車が会社にきたり、
会社にあるものが全部差し押さえになったり、
そのため自分たちの工具を毎日全部持ち帰ったり、
社長のあの立派な自宅がとられてしまったり、
そういえば社長の別荘も二束三文で売ってしまいました。
会社の敷地内に住んでいた工場長も社長家族が住むことになり、
追い出されてしまいました。
まだまだたくさんありましたが、
私にはその頃理解できないことばっかりでした。
まぁ理解しようと思って無かったですね。
ましては会社が無くなってしまうなんて考えもしませんでした。
つづく
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担当 広瀬