「どんな絵を描く??」
ピアノやエレクトーンって、鍵盤を押せば音は出ます。
小さな子どもにも簡単に音を出せるから、
ピアノやエレクトーンは教育のための楽器として
広く普及していますね。
でも、1人1人が出す音色は同じ音、同じ曲でも全然違います。
同じf(フォルテ=強く弾く)でも元気いっぱいのfと、
やりきれないような思いをぶつけるときのfは違うし、
p(ピアノ=弱く弾く)だってそう…
悲しい音色があったり、静かな森の情景を描いたpだったり。
楽譜に書いてあるfを「強く」、
pを「弱く」とだけしか捉えなかったら、何とも味気ないですね。
子どもたちは、普段見た景色、読んだ本、ドキドキや感動、
そして豊かな「言葉」から音楽に、
いろいろなインスピレーションを感じているのです。
だから子どもたちに素敵な経験をさせてあげることと同時に
感性を育てる「言葉」をたくさんかけてあげてください。
ピクチャートークという表現法があります。
例えば「花がきれいいだね。」という時に、
どのようにきれいなのか
ママの感性で表現してあげてほしい!
赤いチューリップを見た時に、
「ピンと背中を伸ばして立ってる小さな女の子みたい。」
「一列に並んで踊ってるみたいだね。」
そんな素敵なママの言葉を聴いた子どもたちの音色は、
きっとキラキラ輝きだすにちがいありません。
「豊かな言葉」は、
子どもの感性を伸ばす大切な栄養素です。